2010年1月8日金曜日

釧路から(17):調査捕鯨と野生動物保護

 南極海で調査捕鯨中の船が、SeaSheperdConservationSocietyと名のる反捕鯨グループの執拗な妨害行為によって、相手の船を破壊してしまった。

 映像で流されるSeaSheperdの妨害は常軌を逸したもののようにも見える。彼らが何故こうも調査捕鯨に対して危険な妨害を行うのだろうか?

 今日(1月8日)の朝日の天声人語でもクジラや海の問題をとり上げ、「大型のクジラは、毎日5トンを超すオキアミや小魚を腹に収めるそうだ。、、、、、、調査捕鯨への無法行為などは、本当の危機を見えにくくするだけだ。英知で報いる時である。」としている。

 ぼくは、知人から調査捕鯨で獲ったと思われるクジラの肉をもらい、美味しく頂いたことがある。ぼくの故郷の釧路駅前の和商市場ではクジラのベーコンやクジラ肉が売られている。ぼくはこれらを買い求めたこともある。

 調査捕鯨が始まって以来、何頭のクジラが銛で撃たれたのだろうか?どのような調査をしているのだろうか?科学的調査をしているのだろうか?生態・生理・行動・社会・形態・生化学・遺伝学などありとあらゆる科学的調査がしているからこそ何年にも渡って調査捕鯨が必要なのだろうか?

調査の分析に時間がかかるなら、撃ったクジラの頭数や種類、年齢・性さえでも発表したら良いのに、調査捕鯨でどのような調査が行われているか全く一般市民には伝わってこないし、それらが全くマスコミでも取り上げられない。
 
 もちろん、ネットで調査捕鯨と検索するとその「意義や目的」などが「日本捕鯨協会」が上の質問に答えておりますが、、、、。答えになっていないと思います。 

 それは、調査捕鯨という名目で単なる商業捕鯨をしているだけではないのかという不信が生まれるのはオーストラリアやニュージランドの人たちだけではないはずだ。一部の関係者だけが調査捕鯨で利を得ているのは間違いないことだろう。

 日本では落語家がどうどうと全国放送のTVで捕鯨を支持している。これは日本人の陸生哺乳類と海生哺乳類に対する精神の違いが表れていると考える。
 
 日本の動物園ではエンリッチメントということで動物たちをできるだけ自然の状態で飼育しようと努力しているが、水族館では昔と何ら変わらなく、動物たちを狭いところに閉じ込め、イルカの○○ショウやオタリアの○○ショウとして見世物にしている。これは昔の動物園の姿だ。

3 件のコメント:

  1. テレビのニュースは視聴者を楽しませるものが多いですね。
    捕鯨の調査実績を流したところで視聴率は取れないからテレビ局も視聴率の取れる物流すのでしょうか?
    自分はたまにチャリティーなどで集めた募金
    が本当に善意で使われてるのか?どのように使われ効果はあったのか疑問になります。
    そうゆうのも報道してほしいです。
    ニュースで芸能人の結婚・浮気・離婚などのニュースをみると自分は『だから?』って気分になりますね~

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  2. 野生動物を現場で見てこられた方でも、調査捕鯨には率直に疑問を感じられるのですね。
    陸生であれ水生であれ、ヒトと野生動物との関係・距離感がいびつな形に変化し、マスコットと害獣の両面に二極化したことが、現代の日本人のクジラ観・捕鯨観にも端的に表れているように思えます。

    宣伝になって恐縮ですが、このたび沖縄辺野古への米軍基地移設と南極海での調査捕鯨について、日米両政府に中止を求めるインターネット署名を始めました。
    -「いっせいのせ」でやめよう!! 辺野古移設と調査捕鯨!!
    http://www.shomei.tv/project-1460.html
    -"Stop Henoko Relocation & Research Whaling"
    http://www.thepetitionsite.com/1/protect-dugongs-and-whales
    (拙HPの案内・賛同者一覧)
    http://chikyu-to-umi.com/kkneko/dandw.htm
    賛同人には、米国から作家兼文学者ロバート・シーゲル氏、日本からは著名な動物学者の女子栄養大学名誉教授・小原秀雄氏に手を挙げていただきました。
    よろしければご協力をいただければ幸いです。

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  3. 鯨が環境問題である、というのは完全な嘘です。

    南極の鯨は持続利用可能な食料資源です。
    それをまるで環境問題の如く喧伝して「畜肉は今まで通り食って良し」と仰るkkneko氏はクジラさんへの偏愛↓故にネット上に嘘を撒き散らしておられます。

    『 ミンククジラのクレアは15歳、“豊饒の海”南氷洋で双子を育てるのに一生懸命なお母さん。~)
    http://chikyu-to-umi.com/kkneko/nvl/novel.htm

    kkneko氏が如何に疑似科学を振りかざし、自分が守りたいだけのクジラの為に大嘘を書いているかは↓で事細かに解説しております。

    http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8888372.html ~から

    http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8913473.html

    までの10記事分でkkneko氏の戯言「鯨肉は環境負荷最悪の食品」を完全に粉砕しております。

    私に一切反論出来なくなったkkneko氏は「名誉毀損でtoripanを訴える!!」と息巻いておられましたが、未だに訴状が届きません・・・どうなってるんでしょうか?w

    http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/archive/2010/3/10
    ついでにkkneko氏の出鱈目の一例を御紹介しましょう♪

    > FAO報告の指摘するように、畜産による環境問題の解決が遅々として進まない原因は、コストその他のオルタナティブ畜産の側の問題ではなく、「政治」です。
    ~政治の話ですから、日本の公海調査捕鯨をさっさとお開きにして市民運動のリソースをそちらに振り向けることこそが、畜産環境問題への取り組みを飛躍的に進める最も合理的な解決策のひとつであることはいうまでもありません。

    ハイ、恐らく反捕鯨ちゃんの言い草の中でも最も醜い、アタマの悪い言い逃れがコレ↑ですね♪

    FAO報告書が「環境への最大の脅威」と銘打ってまで警告してる、畜産の問題の解決が政治的な理由で遅々として進まないのであれば、何をさて置きその事を大々的にとりあげなければならないのは 『 ア タ リ マ エ の 事 』 ですよ?

    ところが何故か貴方達反捕鯨さん達は、そこで貴方が言ってるように

    ・「日本の調査捕鯨を終わらせてからじゃないと畜産の問題が解決出来ない」
    ・「それからじゃないと畜産の問題ににリソースを回せない」

    と仰います・・・w

    南氷洋に数十万等は生息するクロミンクから、年に高々1000頭程度も捕獲しない調査捕鯨を、たった今すぐ解決しなければならない重篤な環境問題の如く大騒ぎして、本当に深刻な畜産の問題は隠そう隠そうとなさいます・・・w


    「捕鯨問題を解決した後からじゃないと畜産の問題解決にリソースが回せない、だから解決出来ない」というのは喩えて言うなら

    「一重瞼が気になって仕方ないから、肺癌の手術は後回しにしてまずは美容整形にお金を使う、だから肺癌の手術は出来ない」

    とのたまうかの如き図抜けた「 寝 言 」ですね♪

    http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8908412.html

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