トンガリ帽子の岩だらけのカッパドキアに着き、洞窟レストランでお昼である。
岩を掘り抜いて部屋をつくっている。
ぼくは中に入る前に早速レストランの前の岩の斜面を登ってみた。
レストランの内部は天井が2.5メートルくらいの高さであり、外の暑さに比べるとヒンヤリしている。房総半島の高宕山付近の石切り場の跡の洞穴もこのようにしたらおもしろいのにと思う。でも、地震が怖いか!小学校の二教室くらいの広さである。
食後、早々に外に出てレストランと一体となった丘に登る。乾燥した岩肌の土の上にきれいな様々な色の花が咲いている。このアネモネのような花が目に飛び込んだ。
これはシシウドを小型にして乾燥に耐えるようにした植物だ。
植物の写真を撮っていると、ロバを連れたおばあさんがいた。おばあさんといってもぼくと同じくらいかちょっと上くらいの年齢だろう。暑い日差しの中で、唯一の話し相手でいるかのようにロバと寄り添っていた。なんとなく写真を撮るのもはばかれたので、景色を撮るようにしてとった。
お互いに寄り添うロバとおばあさんは、キャラバンサライを見てきたこともあって、世俗を超越したこの中部アナトリア地方の人たちの姿を映しているようであった。
トルコはEUに加盟 はしていないが、ユーロやドル、さらには日本円まで使用できる。ドイツへ出稼ぎにいく人たちも多いようだが、トルコの国そのものが急速に発展しつつあるという印象をもった。トルコ人のガイドによるとトルコはイスラム教の国だが、「な~んちゃってイスラム」だと云う。ほとんどのレストランでビールやワインは飲めるし、トルコ人も飲んでいる。政教分離をしっかりうたっているのもトルコの特徴だ。もちろん、モスクはたくさんあるし時間になれば大音量のコーランが流れてくる。
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