2009年9月10日木曜日

キブシのタネの大発見!

9月5日の湯河原野生生物探検隊で、大発見をした。
k-ta隊員が見つけたテンの糞の内容物が、キブシの実の果皮つき果肉とタネよりなっていたのだ。
ガードレールの下のコンクリートの上に問題の糞があった。
この糞に含まれるタネがキブシのタネと同定されたのは、糞の表面にあった果皮つき果肉をキブシの果実だとすぐわかったことと、写真の右側に実をつけたキブシがあったので、すぐ果実を採って割つぶしてタネを取り出して、この場で比べることができたのだ。
糞の内容物から取り出したタネと、キブシから取り出したタネを白紙の上に並べてtake隊員が撮影、植物カメラマンのisa隊員が見守る。
2月のキブシの膨らみはじめた蕾
3月下旬の花盛りのキブシ
4月下旬の花が終わり、子房が膨らんできているキブシ
6月中旬の緑の実を下げたキブシ
キブシの果実は、冬でも深緑色になってぶら下がっている。咬んで舌の上で転がしてみるとすぐにペット吹き飛ばしたくなる。酷く不味い!
だから、動物たちはキブシの実を食べないと考えていた。
しかし、イチゴやイヌビワやヤマグワの実がとっくに終わってしまっているのにも関わらず、動物たちの糞には同定困難な小さなタネが含まれていた。フユイチゴのタネでもないのに1月や2月にもそのタネが含まれることがあった。
それが、今回の生物探検隊の集まりでキブシのタネであることがわかった。
今の時季にもテンはキブシの果実を食べるんだ!テンばかりでなく、イタチ、ハクビシンなど木に登れる動物たちはキブシの果実を食べているのだ。美味しい果物がない時季に、キブシの果実は大事な食物となっている可能性が高い。

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