このフキノウトウが出る場所は、ぼくの秘密の場所だ。
何十年も前から、ここだけが雪があっても顔を出す。
もちろん、昨日は寒かったが雨。
花が開いているのが二個もあった。
これを、2、3日水に浸けて、もう少し成長を促して大きくしてからいただく。
春の苦さを1月に味わえるなんて幸せだ。
昨日、冷たい雨中を探した甲斐があったのだ。
もっとも膝から下の裾がびしょびしょに濡れたが、帰りの「ままねの湯」でそれさえも解消された。
奥湯河原から広河原までの道路沿いの家並みは変わったが、山の中は木々が大きくなっただけで40年前と変わっていない。以前、あった大きなモミはあるし、大きくなったら碁盤に欲しいなぁーと思っていたカヤの木もある。沢沿いは台風や梅雨時の豪雨で流れが変わって土手が削られたりして少し変わっているが、尾根沿いや斜面は以前のままだ。
日向にはちゃんとフキノウトウが顔を出していた。
ある地域で代々農業を漁業を、あるいは製造、加工業を行ってきたのは、それで生活する人々はその地域の事を良く知っていたからであり、文化が継承されていくことになる。
チェンジ!チェンジ!と叫ばれているが、チェンジしない自然があるからこそ我々の生活があるのだと思う。
もう少し、否、しっかりその土地の風土に根差した生活スタイルを取り戻すべきではないだろうか!!
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