2008年10月7日火曜日

世知辛い世の中(1)

夏に釧路に帰省した時、兄貴に内地(神奈川県)での川釣りの話しをした。
いたるところで規制があり、好きな時に魚釣りができなく、モツゴやオイカワという小魚を釣っていたり、ヨシノボリをすくっていても漁業関係者がきて、
「許可証は持っているか?」
「今は禁漁期間だ!」
「ここで魚を釣ってはダメ」と云われてしまう。

兄は家族で昆布森海岸に行ったときのことを話してくれた。
小さな子供を連れて陽の当たる砂浜を歩き、お弁当を食べて遊んでいた。
4歳になった息子が砂浜に打ち上げられている昆布を引っ張ってきた。
すると、60歳くらいの頬被りをした腰の曲がった女性がやってきて、
「お宅たち、漁業権を持っているのか?」と怒鳴ってきたという。
その言葉と迫力に驚いて、兄貴たちは声も出せなかったようだ。
小さな男の子が1メートルくらいの昆布を引っ張ったことくらいで、、、、。

川や海岸がいつから漁業組合のものになったのだろうか?

知人のYさんは先日、天気が良いので、5歳になる甥っ子と近くの川に遊びにいった。
川沿いの田圃の稲は、稲穂が金色に輝いていた。
田圃の周りの草叢を歩くと、イナゴがピョンピョン飛び回る。
甥っ子とイナゴ捕りをし始めていると、田圃の持ち主と思われる人から、
「お前たち、誰に断ってイナゴを捕っているんだ?ここはうちの田圃だぞ!」と怒鳴られたそうだ。
あまりの剣幕に、ビニール袋に居れたイナゴを放して、帰ってきたようだ。
畦道でイナゴを捕った訳でもないし、ましてや田圃に入った訳でもない。
イナゴは稲を食べて大きくなったことであろうが、川の土手のイナゴの所有権なんてあるのだろうか?

3 件のコメント:

  1. ボクはヒトの土地で写真を撮ることが多いので(というか自分の土地なんてもっていないので)撮っていてよくにらまれたり文句を言われます。本来土地なんて人間だけのものじゃなくて、空気や水なんかとおんなじで生き物全部の共同所有だと思うんですけど、所有権を主張しすぎ、独占欲強すぎだと思いますね。

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  2. 山や海岸や川は、共有地であったり、山では入会地であったり、みんなのものであるとおもうんですよね。
    丹沢の川にはいたるところにニジマスを釣ることができるマス釣り場があって、川底をブルドーザーで慣らしたり、池みたくしてみたりして、「私有地につき出入りを禁ず」なんてあります。サルを捜してそんな沢に出ると川を私的に勝手に変更して良いのか?と腹がたつこともあります。

    isaさんのおっしゃるように、海、海岸、川、山は人ばかりでなく生き物の共同の場所ですよね。それをサルが出たり、シカが出ると、もう捕獲だ、射殺だとなるヒトの横暴は目にあまるものがあります。

    さらに、それが一部の権利者の独占となり、多くの人たちを排除するやりかたには納得できないです。

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  3. 昨日、地元で農家やっている年寄りにテンやリス、フクロウなどの小さく焼いた写真見せたら、これどこにいるの?へー林道なのといたく感動していました。

    たまに林道へ行くらしいのですが、まさかそんなのがいるとは思わなかったようです。

    昨日の林道には草刈りの人が入っていて、林道脇のクルミの幼木が切られてしまいました。

    知識がなかったり、自然の楽しさを知らない人が多いからそんな他人を排除するような人が多いのでしょう。

    ただ自然のルールを守らない人も多いからこれも困ったものです。
    林道はゴミ捨て場と思っている人の多いこと。クルマでゴミ捨てにくるんだから・・・.

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