2008年9月22日月曜日

子殺しの恐ろしさ

福岡の公園で小学1年の子供が殺され、今度は千葉で5歳の保育園に通う女児が殺された。
子殺しと聞いただけで、何だか気味の悪い恐ろしさを感じる。
殺人者は大人だろう。
その大人が力の弱い子供を殺すということに得体の知れないおぞましさを感じるのだ。
成人男性同士のケンカで誤まって相手をナイフで刺し殺したというものと全く違うものがある。

サルを含む哺乳類でも子殺しが観察されている。子殺しが起きる状況も明らかになっている。
メスは乳飲み子を持っていると発情しない。
オスは自分の子を早く残すために、メスを発情させなければいけない。
そこで、オスによる子殺しという状況が生まれる。
これが、ライオンやハヌマンラングールで観察された子殺しである。
アメリカジリスでは、メスが率先して自分の子を殺して食べてしまい、新しいオスを受け入れるようになる。
どんな哺乳類でも殺される子は離乳前のアカンボウである。

千葉と福岡の子殺しは哺乳類で見られる子殺しとは全く異なったものである。
そのためであろう。ぼくには殺人者のおぞましさを感じてしまう。

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