昨日の水沢林道歩きで、この糞は誰のもの?と一瞬とまどうような糞があった。
タヌキのものに似ているがそうではない。
ハクビシン?と矢部さん。
そう、きっとハクビシンのものだ!
この糞の左に大きな円錐状のタネがみえる。
このタネ、その場で同定できた。
なんとエゴノキの実のタネだ。
エゴノキの種子は有毒なサポニンを含み、縄文時代の遺跡に大量に出てくることがあるという。
当時の人々がタネを砕いて川に流し、麻痺した魚を獲るために使ったのではないかと、以前何かで読んだことがある。
それいらい、うつむいて咲く白い花や、枝にたくさん垂れ下がる白い果実が美しすぎてなんとなくオドロオドロしいモノのように感じていた。
その果実を食べて、種子をウンチとして排泄する動物がいるとは思わなかった。
糞の中に入っていた種子の廻りの果肉はきれいに消化されている。
種子にはサポニンが含まれるが、果肉は問題ないのだろう。
ハクビシンは丹沢山中では姿を見たことがないが、轢死体を拾っている。
彼の胃の中は栽培イチゴが一杯詰まっていた。
ハクビシンは東南アジアからの移入動物と考えられるが、エゴノキの種子を山中にばら撒いているのだ。
take隊員へ
返信削除そうです。タヌキやアナグマの糞が一個だけポツンとあることもありますが、そういう時は糞内容物を決め手にしております。
タヌキとアナグマの違いは同じものを食べていてもアナグマのは昆虫を多く食べているので黒っぽくなります。しかも、一緒に腐葉土も食べてしまっているため、新しい糞なら滑らかになります。
このハクビシンのものと思われる糞。全く昆虫を食べた様子がない事から、ハクビシンではと思ったわけです。
晩秋に、タヌキの轢死体を拾って、胃を開けて見た事があります。柿の実で一杯でしたがムカデ、昆虫、クモなども混じってました。ハクビシンのようにイチゴだけの胃袋とは違っております。
タヌキは柿の実を拾い食いし、時々ムカデなどもオヤツとして食べているというように、食事の仕方がハクビシンとは違うようです。
take隊員のフィールドにもエゴノキが確かありました。昨日撮ってきたので、アップします。
山の中の道で直線です。ぼくの前に捕まっていたのは70歳を越えた男性であり、ぼくが調書を書き終えた時、捕まってきたのは80歳くらいの老夫婦でした。
あんだ山中の直線道路で40キロ制限なんて信じられず。
まるで、詐欺に遭ったような感じです。