ベランダのゼラニュームの鉢に植えてあった、キョウチクトウ科のテイカカズラが咲いていた。挿木して3年目だ。テイカカズラの花の香りとスイカズラの花の香りは、双方とも高貴で美しい女性の感じがする。
スイカズラの花が終わった後の実はツヤツヤした黒色で丸っぽいものだが、テイカズラの実は豆の鞘状のものである。夏になると不思議な傘状の綿毛のついたタネが、ジョロウグムの巣にからみついていることがある。これがテイカカズラのタネだと知ったのは随分後になってからだ。
実習で学生たちにこのツタは藤原定家のテイカだぞ!と云ったら藤原ノリカなら知っているという。
「来ぬ人を まつほの浦の夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」と唱えると「あ!百人一首の知っているぅー!」
楽しい学生たちである。
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