2008年2月17日日曜日

ハマナスの萎んだ果実

カメラを持ってイヌの散歩。道路脇に植栽されたハマナスが氷状になった雪に埋もれている。萎んだ赤い実が、子供に採られず、鳥に啄ばまれもせずに残っている。

子供の頃の夏、釧路の海岸段丘一帯はハマナスやガンコウラン、フレップ(コケモモのこと)の花が咲き乱れた。 8月上旬には、ガンコウランの黒い実やフレップの赤い実は、ぼくら餓鬼たちのおやつであった。 中、下旬にはハマナスの赤く熟した実を争うように、採集して食べた。
ガンコウランやフレップの実よりもハマナスの実は旨かった。

ハマナスの実を割ると中に細かな毛に混じって黄色い種が入っていた。 種を取った手で、身体の柔らかい部分を触ると痒くなった。 それでもできるだけ多く採って口に放り込んだ。当然、口の回りも痒くなった。
一度、たくさんの実を採って帰った。お袋がそれらを一つ一つ種を取り出し、ジャムを作ってくれた。

今の子供たちはハマナスの味を知らないだろう。
暮れにお袋が倒れたので、釧路にきている。

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