台風25号接近の為小雨模様の天気だ。今日も終日家の中で骨見の生活かな?
上腕骨を眺めていてもさっぱり興味深い事が浮かんでこないので、大腿骨を眺める事にした。大腿骨と上腕骨は相似の骨だが、近位端の骨頭の形状の違いに興味を持った。
図1.左からネコFelis catus、アライグマProcyon lotor、ハクビシンPaguma larvata、キツネVulpes vulpes、タヌキNyctereutes procyonoides、アナグマMeles melesの後ろから見た左大腿骨
a:大腿骨頭 b:大転子 c:小転子 d:顆間窩 i:大腿骨滑車(内側顆) o:大腿骨滑車(外側顆)↓:転子窩 カッコ内はヒト解剖学用語
図2.左からネコ、アライグマ、ハクビシン、キツネ、タヌキ、アナグマの前から見た左大腿骨 d:滑車溝(ここに膝蓋骨が接する)
図1,2を見ていると、イヌ型亜目のキツネ、タヌキ、アナグマの大腿骨頭は大転子より長く上に出ているが、ネコ型亜目のネコ、アライグマ、ハクビシンは上への長さは大腿骨頭も大転子も同じくらいだ。
これら食肉目の大腿骨は他の動物たちの形状とほぼ同じである。だからら骨の近位部や遠位部があれば大腿骨と上腕骨を見分けるのは容易である。
しかし、不思議なのは、ヒトを除いて他は四つ足動物で四足歩行している。が、四足歩行をしている動物たちの上腕骨と大腿骨の形状は大きく異なる。それはどうしてなのか?
上腕骨近位端の上腕骨頭は肩甲骨関節窩と接する。一方、大腿骨近位端の大腿骨頭は寛骨の寛骨臼と接する。この上腕骨頭と大腿骨頭の形状が違い、大腿骨頭は球上で大腿骨体から内側に大きく突き出すが、上腕骨頭は後側に少し突き出す。上腕骨頭と肩甲骨関節窩は互いに軽く接するが、大腿骨頭は寛骨臼に包まれるように接する。この骨頭の形状の違いと接し方が上腕骨と大腿骨で違うために、これら両者の骨の遠位端と接する橈骨・尺骨と脛骨・腓骨の形状と接し方の違いになっている。


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