2026年8月24日月曜日

動物の骨の名称の違和感                          The sence of unease about the bone names of animals

  動物たちの骨を見ていて、加藤嘉太郎著「家畜比較解剖図説」養賢堂の図を参照していると、骨の部位の名称に違和感を覚える。頭骨を見ていて最初に感じたのは眼窩下孔である。眼窩の前にあるのだから眼窩前孔である。

     また、ヒトとは違って動物では下顎に頤(おとがい)が無いが、下顎の犬歯付近の孔をオトガイ孔と呼んでいる。こんな事を云えば際限無くなる。さらにヒトでは犬歯の奥の2本を小臼歯、その奥の3本を大臼歯と呼んでいるが、タヌキの第三大臼歯は豆粒より小さい。動物の歯においては前臼歯・臼歯が使われる。この方がニュートラルな表現だ。

図1.左側面からのタヌキNyctereutes procyonoidesの頭骨と眼窩の前の眼窩下孔→、オトガイが無いのにオトガイ孔↑、豆粒上の第三大臼歯○  

 また、最近では上腕骨や尺骨・橈骨の名称に対する違和感だ。上腕骨の後ろから見た上腕骨の遠位端の上腕骨滑車の上に大きな窪みがある、その窪みを肘頭窩と名付けられている。エ!どうして、肘突起窩ではないのと思ってしまう。動物解剖学を学習する学生たちは矛盾に満ちた用語にさいなやまされていることだろう。肘頭窩に実際に接するのは尺骨の肘突起であり、肘頭などは接しない。また、前側の鈎突窩に接するのは尺骨の鈎状突起ではなくて橈骨頭だ。

 ヒトの尺骨の肘頭と肘突起は同じ位置であり、ヒトの尺骨では肘突起を肘頭と扱っている。ヒトの上腕骨の肘頭窩に接するのは尺骨のa=bである。それゆえ、肘頭窩とイヌ、シカの骨を見ている者にとっては違和感を覚える訳だ。さらに鈎突窩もヒトの尺骨の鈎状突起がこの部分に接するためにこの名称がついたのだろう。動物では、特にシカでは鈎突窩に接するのは橈骨頭だ。尺骨の鈎状突起はほとんど上腕骨の鈎突窩には接しない。

図2.キツネの左右の上腕骨hと尺骨u・橈骨r
a:肘頭 b:肘突起 c:鈎状突起 d:肘頭窩 e:鈎突窩

 これらの動物の骨の名称もほとんど全て人体解剖学の用語からもたらされているから、動物の骨を観察する者にとってはその名称に違和感が起きて、落ち着かない。

 昨日は午後から6千歩コースの下土棚遊水地公園まで歩いた。園内のグランドでは多くの旗を持った子供たちが指導者の合図と共に旗を振っていた。何のグループかな?
 帰宅すると汗で濡れたシャツを脱ぐのももどかしくすぐシャワーだ。この冷たいシャワーが生き返る。7月の頃は冷えた缶ビールをシャワー後に飲んだが、この所はビールを欲しない。シャワーの水で十分だ。

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