2026年6月28日日曜日

コガネムシの幼虫の土団子/土繭の生活                  The life of soil balls/soil cocoon in the chafer larvae

  コガネムシの仲間の幼虫のネッキリムシは蛹になる時に土中で自分の周りを丸い土繭を作り、その中で蛹になり、成虫になると土繭を壊して地上へ出て飛んでいくのだ。これは、高校同期の東大工学部を出たTGのマンションのベランダでの観察だ。

 子供の頃新釧路川でのアメマス釣りの餌は何故かネッキリムシであった。このコガネムシの幼虫を採るとために、川の土手の草叢を剣先スコップで掘り起こして、頭が茶色で胴体が黄色、尾部は灰色ぽっくなっているものと胴体と同じ色をしている両方を採ったものだ。アメマス釣りは晩春の頃であり、土手の草叢の土の中にはどっさりネッキリムシがいた。が、アメマス釣りの時季が過ぎるともうネッキリムシ採りはしなかった。その為、コガネムシの幼虫のネッキリムシがどのように蛹になって成虫になるのかも全く知らなかった。

 が、今年5月にTGと会った時に彼はベランダのプランターの中にいるネッキリムシを持ってきた。そのネッキリムシは直径20ミリくらいの丸い土団子の中にいた。ぼくにとってはそのような土団子に入っているネッキリムシを見るのは初めてであった(図1)。これから蛹になって成虫となって地上へ出ていくのだろう。

図1.TGが上野公園5/8で土団子を割ると出てきたネッキリムシ
 TGは5月上旬にベランダのプランターの土から掘り出してペットボトルに入れていた土団子5個とベランダの土の中の土団子5個を6月27日に比べた(図2、以下写真はTGのものを改変)。
図2.プランター内の土団子(左)とペットボトルの土団子(右)
 どちらの土団子の中にも蛹がいた(図3)。が、どちらの土団子にも一匹ずつ蛹の状態で死んでいた。プランターの表面の土団子を開けてみると成虫が出てきた(図4)。この土団子は他の肉食性土壌動物から蛹になった時に食べられないようにするためだろう。
図3.土団子の中の蛹と土団子

図3.プランターの表層土にあった土団子(土繭)から成虫
 尚、Google 画像検索によると図3の成虫はシロテンハナムグリと云うコガネムシの仲間で、蛹になる時に土と自分の糞とを固めて土団子(土繭)作るようだ。 この土繭はカブトムシやヤママユガも作るようだが、シロテンハナムグリの土繭が一番しっかりしているようだ。
 この土団子(土繭)を作るのはコガネムシの仲間はハナムグリやカナブンの仲間だけのようで、他のコガネムシは土繭はつくらないようだ。このハナムグリやカナブンの仲間の幼虫は朽ち木や腐葉土を食べて、草の根を食べるコガネムシの仲間とは区別できるようだ。
 ぼくが子供の頃にアメマス釣りの餌にしていたネッキリムシは別のコガネムシの幼虫だったのだ。

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