2026年1月23日金曜日

食肉目の環椎の違い                   The differences of Atlas in Carnivora                     

手元にある同じくらいの大きさの食肉目の動物5種の環椎を比較した。タヌキ、ネコ、ハクビシン、アナグマ、アライグマの環椎である(図1)。
図1.腹側からの環椎 上は頭骨側
a:タヌキNyctereutes procyonoides  b:ネコFelis catus  c:ハクビシンPaguma larvata  d:タヌキNyctereutes procyonoides e:アナグマMeles meles  f:アライグマProcyon lotor
赤糸が通る孔:脳へ向かう動脈と動脈の横突孔 黒糸が通る孔:頸椎の神経と動脈の外側椎孔 青糸が通る孔:頸椎の神経と動脈の翼孔
環椎の形状は殆ど同じだと思っていたが、このように並べて見ると横突起(環椎では環椎翼と云う)の形状も違うし、環椎の真ん中を通る椎孔の前後の長さも違う。さらに、ハクビシンとアナグマでは、横突孔、外側椎孔、翼孔の三つの孔があるが、タヌキやネコ、アライグマでは青糸が通る翼孔が無い。その代わりに環椎翼の左右の前部が窪んでいる(この窪みを翼切痕と云う)。
どうして、このような違いがあるのかこれからの課題である。もう少し、サルや齧歯目、ウサギなどの環椎も比較したい。

環椎にある孔は神経が走る孔だと思っていたが、横突孔が血管が走り、外側椎孔と翼孔は神経と血管が走ることが判った。それにしても小さな孔に糸を通すのに、半日以上、机に覆いかぶさるように座って取り掛かった。老眼で小さな孔が良く見えず、さらに指先が思うように動かないもどかしさがあった。今、腰が痛い!
 

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