2025年12月24日水曜日

キツネの成長に伴う頭骨の変化                            The red fox skull changes with the grouth

子ギツネと若ギツネ、オトナギツネの上・下肢骨を前回アップした。キツネの上・下肢骨は成長しても尺骨以外の骨の形状の変化はなかった。頭骨はどうだろうか?それぞれの頭骨と下顎骨を図1&2に示す。
図1.上からの頭骨、左:子ギツネVulpes vulpes 中:若ギツネ 右:オトナギツネ♂

図1を見ると3個体の後眼窩突起以後の脳頭蓋の大きさはほぼ同じだが、口吻部が成長するほど前方に伸びている。さらに、子ギツネでは後眼窩突起はほんの僅かしか出てないなが、成長するほどその形状が大きくなる。また、矢状縫合が隆起してくる。
図2.上からの下顎骨、左:子ギツネ 中:若ギツネ 右:オトナギツネ♂

子ギツネは、まだ全ての歯が乳歯であり第二前臼歯と第三前臼歯の間が空いているが、永久歯が出かかっている。若ギツネからオトナギツネ♂に成長するにつれて犬歯や前臼歯が大きくなり、それに応じて下顎骨も大きくなる。臼歯の大きさは変らない。

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