頭骨には顔面頭蓋と脳頭蓋と名付けられている骨がある。顔面頭蓋は鼻骨、前顎骨、上顎骨や前頭骨の頬骨突起より前の骨であり、脳頭蓋は前頭骨の頬骨突起より後ろの骨と頭頂骨、後頭骨と側頭骨の脳幹部分である。
図1.ニホンザル♂の顔面頭蓋と脳頭蓋
大脳や小脳が納まる脳頭蓋は図1で引いた赤線より後ろ(下)の部分である。上からみた頭蓋骨全体の大きさの割合では脳頭蓋は2/3から3/4に当たる。しかし、タヌキの頭骨を同じ上から見ると(図2)、タヌキの脳頭蓋は全体の3/4くらいにあたる。
図2.タヌキの顔面頭蓋と脳頭蓋
さらに、ノウサギの場合は(図3)、脳頭蓋の大きさは1/2からそれ以下だ。
図3.ノウサギの顔面頭蓋と脳頭蓋
頭骨の中で脳容積が占める部分の骨の割合は、ニホンザル→タヌキ→ノウサギの順となる。これは、全く単純で頭骨の中での脳容積の割合を見た目で表したものである。ニホンザルはタヌキやノウサギより脳容積が占める割合が大きいからカシコイと云えるだろうし、タヌキはノウサギよりもカシコイと云えるだろう。



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