2025年9月19日金曜日

壮年のテン♀の寛骨も癒合している              A full adult female marten's hipbones have also fused.

図1はやまぼうしさんからの連絡で今年の2月に宮ケ瀬で拾ってきたテンの寛骨だ。このテンはfull adultではあるが、老個体ではない。陰茎骨が無かったので♀と考えられる。が、左右の寛骨は恥骨結合している。
テンはイタチ科の動物なので、手持ちのアナグマの骨の標本を見たいが、何故かこの寛骨部分が欠落している。友人からもらった串間市のアナグマはまだ若過ぎて轢死体なので破損している。図1のテンは轢死体だが、左右の寛骨は癒合したままであった。
図1.テンMartes melampus♀の恥骨結合した寛骨
宮ケ瀬のテンはまだ身体も小さい♀であるが、左右の寛骨は恥骨結合している。テンも一度に複数の子を出産する。が、目も開かず、移動も出来ない凄く小さい子だろう。メスでも恥骨結合が見られるのだ。

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