2025年2月2日日曜日

カンガルーに後眼窩突起が無いのは、捕食者が居なかったからだ。              Kangaroos have'nt postorbital processes, because they have no pridators.

ウマ科の動物の後眼窩突起pは側頭骨頬骨突起sと癒合する(図1)。他の動物たちの後眼窩突起は頬骨前頭突起と癒合する。どうして、ウマ科の後眼窩突起は側頭骨頬骨突起と癒合するのが、疑問だった。DeepSeekに訊いてみたりもした。しかし、ぼくを納得させてくれる解答は得られなかった。ネットで頭骨を見ていて、カンガルーの頭骨が気になった。
図1.ロバEquus aninusの頬骨jと側頭骨頬骨突起s、後眼窩突起p
哺乳類頭蓋の画像データベースでカンガルー科の頭骨(図2)を見ていて、頬骨も側頭骨頬骨突起も幅広い。カンガルーは草食動物だ。アジア・アフリカ・アメリカに生息する草食動物のウシやシカ、ラクダの仲間や上図のウマの仲間は眼窩輪が形成される。カンガルーもウシ、シカ、ラクダやウマの仲間も草原や砂漠、乾燥した岩場など見晴らし良い所で棲息している。
図2.アカカンガルーMacropus rufus の頬骨jと側頭骨頬骨突起s
アカカンガルー(図2)やカンガルーの仲間も草原の見晴らしの良いところで生活していると思われるのに、眼窩輪が形成されてないどころか後眼窩突起がない。
これは明らかに、オーストラリア大陸にはカンガルーを捕食するような外敵が存在しない事に基づくだろう。つまり、採食中に外敵を見張る必要が無かったからだろう。フクロオオカミなどのオオカミくらいの肉食獣が存在したようだが、カンガルーにとっては脅威となるような肉食獣では無かったのかも知れない。あるいは肉食獣に襲われたとしても幼体を袋に容れて逃げれば良いのだ。

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