2024年11月25日月曜日

ニホンザル♂の頭骨を見比べる                The comparison with male Japanese monkey skulls

ニホンザル♂の5個の頭骨を見比べている(図1)。いずれも性成熟を過ぎた個体だ。5個の内、丹沢、富津市の頭骨は自分が見つけたものだ。大町のは2015年に専門学校生のI君から貰ったもので、秩父のは友人YNからだ。もう一つ老♂の頭骨は大学医学部の実験室で飼われていた個体で、出所が不明だ。

生息地が判る4つの頭骨について、その違いを見つけようと思っているが、図1の左から右に若い個体だ。それは、頭骨の各部分の縫合・癒合具合や頭頂部の盛り上がり具合、歯の減り具合(実験室個体は除く)から年齢判断をした。

この5個をこうやって見比べてみると、真ん中の房総半島産の♂の鼻孔の形(上部は鼻骨、他は前顎骨で囲まれる)がが他の4個隊よりも丸く、右端の秩父産の♂の鼻孔が細長い(図1&2)。

図1.斜め前方上から見た♂ニホンザルの頭骨
左から丹沢伊勢沢で、医学部で飼育されていた、千葉県富津市で、長野県大町で、埼玉県秩父市で
図2.前方からの♂ニホンザルの頭骨
左から右へ:丹沢産、実験室、富津産、大町産、秩父産
見ていて、いくつかの気になる違いが判った。それは、上手に言い表せないが、後眼窩突起(前頭骨頬骨突起)と頬骨前頭骨突起が癒合して眼窩輪が形成されるが、この眼窩輪の前方への傾斜が違うのだ。図3-1~図3-3を見て頂きたい。左の富津産、実験室、丹沢産の眼窩内は右二つの秩父産・大町産眼窩内に比べて見えづらくなっている。つまり、眼窩輪が右二個の頭骨よりも垂直に近く立っている。
図3-1.犬歯から先を台の前に出して頭骨真上から
左:富津産 中:秩父産 右:大町産
図3-2.犬歯から先を台の前に出して頭骨真上から
左:実験室 中:秩父産 右:大町産
図3.犬歯から先を台の前に出して頭骨真上から
左:丹沢産 中:秩父産 右:大町産
実験室のモノは除外する。富津・丹沢の♂ニホンザルの眼窩輪は秩父・大町のモノより垂直に近い。この違いは地域差なのだろうか?標本数が余りにも少ないので何ともいえない。
が、時々しか散歩にも行けず、もちろん山行きはとうに諦めている。頭骨や骨を眺めて楽しんでいる。

琴桜が優勝した。豊昇龍は仕切り線で滑ったのかな?確か正代も美ノ海との対戦で仕切り線で滑っていた。仕切り線は白エナメル塗料で塗り固めるようだが、滑りそうだ。

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