2023年9月10日日曜日

関節後突起が無いネズミやウサギの仲間       Rats and rabbits do not have postglenoid process

哺乳類の下顎骨と頭蓋は頭蓋の側頭骨の部分と下顎骨の下顎頭(関節突起)で接して顎関節を形成している(図1&2)。
図1.キツネ♂の下顎骨と頭蓋の関節部分(赤線で囲む
関節部分の顎関節は下顎骨の下顎頭(関節突起)と側頭骨の下顎窩(下顎頭が入る凹み)と窩関節後突起からなる(図2)。
図2.図1の関節部分を拡大
:下顎頭(関節突起)  ←:関節後突起
図1と2を見ても判るように、側頭骨の関節後突起は下顎骨が後ろへこれ以上下がらないように受け止めていることが解る。

この関節後突起が全く無い動物たちがいる。ネズミの仲間(恐らく全ての齧歯目)、ウサギの仲間だ。ネズミやウサギに共通している形態的特徴は切歯は伸び続ける無根だ。しかし、マダガスカル島に生息するアイアイも切歯が伸び続けるが関節後突起は存在するようだ(ADWの頭骨の写真から)。ネズミやウサギが関節後突起が無いのは系統分類学的特徴なのかも知れない。

隣の人が亡くなった。1ヶ月くらい前に肺ガンで入院したので、その内元気になって退院してくると思っていた。それもぼくと同年齢の友人が食道ガンで半年入院し、退院した時は枯れ木のようにやせ細っていたが、半年経った今はかなり回復し、元気に飛び回っている。亡くなった隣の人も元気に動き回り、畑仕事、草むしりに余念が無かった。ぼくはしゃがめないないので、羨ましい限りであった。だから、きっと元気になって退院してくると思っていたのだ。何だか、胸にぽっかり穴が空いた感じである。御冥福を祈る。

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