2022年7月31日日曜日

天王寺尾根へ  To the ridge of Tennouji

しばらく休んだら、もう動きたくない。が、折角ここまで来たのだからと歩きだす。何故か左の腰が重苦しい。だらだらした足取りだからだと思い。気持ちを奮い立たせる。が、水の飲み過ぎだろう。身体が怠い、力が入らない。
ん?何だ?この実は?登山道上に5,6ミリの青い実が散らばっている。風で落ちた?それともリスの仕業?
図1.9:33 5,6ミリの大きさの果実
身体が怠いばかりでなく、右肩が痛くなってきた。これは肩鎖関節脱臼で上腕骨と肩甲骨と鎖骨が腱で繋がっているが階段から転げ落ちて切れてしまっているためだ。「手もみ」師からは何故手術しなかったのかと云われる箇所だ。それが右上半身の筋肉に影響を及ぼしているようだ。冷えると痛くなるのだ。腰に下げていたタオルを当ててザックを背負う。
爽やかな風が当たるが、汗でメガネが鬱陶しい。もうすぐ沢を渡るところだ(図2)。この辺りはブナの原生林になっている(図3)。
図2.9:39 道標
 
図3.9:39 丹沢堂平のブナ林と書かれている
図4.ブナの原生林をもっと見ることができるが、、、
いよいよ沢を渡る手前の道標だ。塩水林道出会の登山口から0.9キロ来たことになる。とにかくバテバテだ!2種類のスポーツ飲料を代わるがわる飲んだためだ。その為汗が飲んだだけ出る。汗とともに身体に必要なCaやMgやビタミンなども吐き出される悪循環だ。それが解っていても口を濡らす。
図5.9:43 丹沢山まで2キロだ!
図6.9:43 この堰堤を歩き河原に下りる
図7.沢のごろごろ石の上を渡るとまた道標、丹沢山までやはり2キロ
背中や右肩が痛いし、仰向けになって眠りたい。今度は眠る場所を探しながら登ることになる。レインギアを持ってきてないので、ザックを背に敷いて眠りたい。おー、もうすぐ天王寺尾根に出られる(図8)。マルバダケブキの花が咲いている(図9)。綺麗に咲いている花のところまで行って撮る(図10)。
図8.9:45 天王寺尾根まで0.5キロだ!
図9.10:14
図10. マルバダケブキの花
エ!テン糞だ!ヤマザクラの実を食べたのかな?今の時季だから何を食べた糞だろう。久しぶりのテン糞をゲットだ。しかし、コインを置いて撮るのが面倒なので、そのままだ(図11)!
図11. 11:02 テン糞だ!何の実を食べたのだろう?
見上げるとすぐ上が尾根だ。もう、フラフラ状態だ。尾根に着いたら眠りたい、眠りたいと思って登る。尾根上は朝露で湿っていて乾いた場所がみつからない。ともかく、ここから丹沢山は止め、寝場所を探しながら下ることにする。
ヘロヘロになって歩いたルートを図13に示す。
図12. 11:10 天王寺尾根に着いた!
図12. 塩水橋・塩水林道・大平登山口・天王寺尾根のルート

昨日は、昼間に東京駅のステーションホテル1階のロビーラウンジでサル仲間3人と会う。広々としたところで換気も十分良い。しかも十分涼しかった。1時間で生ビールを2本飲み満足して子供連れが多い夏休みのJR東海道に乗って帰宅した。

2022年7月30日土曜日

丹沢山を目指したが、、、  I set out for Mt.Tanzawa, but, , , ,

昨日は、246経由でヤビツ峠に出て、それから塩水橋に向かった。コース取りを間違っていた。宮ヶ瀬経由で塩水橋に行くべきだった。4時半頃家を出たのに塩水橋に着いたのが6時半頃だった。GPSをセットし歩き出す。ゲートの脇をすり抜ける。いつも思う。ゲートには登山者が通り抜けやすい門も取り付けるべきだ。まるで登山者も違法を侵しているような感じさえする。まー、二輪車や自転車の持ち込みなど難しいかな?でもそれらは不法投棄をする訳ではないので認めても良い。などと思いながら歩く。すぐ、歩き方に気が付く。一歩一歩ではなく、吐く息と吸う息を整えて歩かなければだめだ。涼しい、塩水川の流れの音が一層涼しさを増す。来て良かったと思う。沢があるとイワタバコを見る。塩水側の堰堤で咲いているのを見つけた(図2)。下から見上げて撮れない。
図1.6:43 丹沢山まで7.4キロの道標
 まー、これで良しとする。今年初めてのイワタバコだ!

図2.6:59 イワタバコの花
あの大杉が見えるところまできた(図3)。
図3.7:23 大杉
おー、ようやく中峰にとりつくところにきた(図4)。ここから橋を渡って、ちょっと舗装されたところを歩いて塩水川の河原を横切って中峰への尾根に取り付く。その橋が流されている。大平までも近道だったのに! 2年前の台風19号かな?
ここで、15分以上も休憩する。ポカリを飲み、サンドイッチを食べ、持ってきた自作のナスの塩漬けを食べる。朝飯だ!

図4.7:34 中峰への尾根へ 

 堂平はまだか?っと途中でGeographicaを見る。っとすぐ堂平口だった(図5)。登り口もここだ。丹沢山まで1時間20分とある。エ?本当?山頂まで行かなくては。実は、今日は堂平で辞めようと思ったのだ。額の汗が鼻先が落ち、身体全体が汗っぽくなっている。しかし、この登り口の案内を見てヤル気を起こした。ここで10分でも休んで残りのサンドかオニギリでも食べれば良かった。

階段を登るとすぐ道標で丹沢まで2.9キロとある。うーん長いなぁー。

図5.8:30 堂平にある気象観測小屋
図6.丹沢山への登り口
図7.丹沢山2.9キロの道標
ともかく、なだからな登りを歩く。ヒルはいないようだ。登山道に入ってからは一歩一歩の歩きになってしまった。花が終わったマルバダケブキがある。登ると咲いている花があるかな?山頂まで2.4キロの道標でギブアップだ。休む場所を探しながら歩いていたようなものだ。登る方面(図9)と登ってきた方面(図10)。ここで何分休んだろうか歩き始めると上から同年配の単独行の男が降りてきた。どうぞと道を譲ってくれるが、、、彼と話をする。山頂には登山者はいなかったようだ。塩水橋付近に車を置いて天王寺尾根から登ったようだ。彼が云うにはその方が楽なようだ。途中で大平から登ってきた女性と話しをしたと云う。彼女は天王寺尾根を下ると云う。
ぼくも、山頂までは行かずに天王寺尾根に着いたら、そこから尾根を下ることにする。ともかく天王寺尾根までは行こう!彼と別れて間もなく上から降りてくる植生調査か何かの調査の人が一人降りてくる。声を掛けたが彼は無言だった。
図8.9:10 山頂まで2.4キロの道標
図9.上を風景
図10. 登ってきた下の様子

2022年7月28日木曜日

青いカキの実を食べてみたい!  I want to try some blue persimmons!

先ほど、散歩をしてきた。5千歩ちょっとだ。途中の家の垣根越しにまだ青いカキの実が顔を出していた。スマホのカメラで撮った後、あの青い未熟のカキを食べられないだろうか?っと考えながら歩いた。
と云うのはマンゴーの実が未熟の時はカキの実のように青い。しかも固い。しかし、アフリカのタンガニーカ湖湖畔の子どもたちは青くて固いマンゴーの実を、ナイフで切る。中身は白っぽい。それに塩を付けて食べるのだ。ぼくもおやつ代わりに食べた。味は、スイカの皮の白い部分を食べているのと大差がない。
未熟の青いカキの実は生では渋くて食べられないかもしれない。しかし、細く切って炒めたら旨いのではないかと思っている。
図1.青いカキの実
コロナが物凄い勢いで増えている。明後日東京駅付近でサル仲間とちょっとビールでも飲もうと約束しているが、何だか恐ろしい。明日、連絡しよう。大阪では年寄りの外出は控えるように要請している。今回は岸田政府は何も考えていないようだ。なるようになれ!っとでも思っているのだろう。と云うよりも自民党と元統一教会の問題をどう処理するかで悩んでいるのかもしれない。

2022年7月27日水曜日

カノコユリが咲いた Kanoko yuri has bloomed

 我が家のカノコユリが久しぶりに蕾を三つもつけて咲いている。このユリはここに引っ越してきてから球根を買って植えたものだ。始めは元気よく咲いていたが、陽が当たらないため次第に小さくなっていき、二株に分かれていた。一昨年からカノコユリの場所に陽が当たるようにするために、その上の覆う黄色の花のカロナイナジャスミンの蔓を花が終わったら丸坊主に近いくらいに選定し、伸びるウメの新枝も切り落としている。昨年から、再び元気を取り戻したように二株とも1メートルくらいの草丈になっていた。今年はさらに伸びてそれぞれ3個の蕾をつけている。適度なお日様の光を必要としていたのだ。

嬉しい!今、近づいて撮ったらヤマユリのような良い香りもする。嬉しい!今年の秋はヤマユリの種子をゲットしよう。この場所は、朝日が20分くらい、西日が2時間くらい当たる。

図1.我が家の庭のカノコユリLilium speciosum
自民党議員と元統一教会の結ぶつきはあきれるばかりだ。自由民主統一教会党と党名を変更しているかのようだ。それを党とは無関係であり、議員各個人が結びついているだけだという誤魔化しを自民党の茂木幹事長は述べている。同じ論理で世界平和統一家庭連合(元統一教会)の田中富弘会長が述べている。「協会としてありませんが、個人として支援団体になって応援している可能性はあるかと思います」。元総理の岸信介から斃れた元総理の安倍まで付き合っているではないか!それが、自民党とは無関係と云えるのか!我が国の多くの家庭が元統一教会によって壊されているのだ。それどころか我が国の政治が元統一教会によって蹂躙されているのだ。安倍の国葬は即取り止めるべきだ。


2022年7月26日火曜日

予報通りの雨だった! It was raining just as predicted!

今日は、不動尻から三峰山への登山道沿いにある大岩に着生するイワタバコの花を見にいった。予報は雨だったが、大丈夫行けるだろうと出かけた。車は初めてゲート近くに置いた。ザックの中には折り畳みの傘は入っているし、雨は降っているかいないかであり、時折降るが傘を差さなくても、帽子は被っているし、問題なしだった。山神隧道を通り抜けた時にはまさか晴れる?っと思いたくように白い雲が上に登っていた(図1)。
図1.雲が上がる!
図2.これはイノシシもシカも利用する獣道だ!
が、二の足林道が終点となる頃から、雨が急に強く降ってきた。慌てて折り畳み傘を取り出して開く。その時にザックにカバーをかけておくべきだった。それは車に戻るまでの後悔だ。道をまるで川のように雨水が流れ出し、靴の中に水が入らないように流れが緩やかな箇所を選んで歩いた。大きなガマが一匹その流れの中にいる。カメラを向けてシャッターを押す自動的にストロボも光った。が、ガマはそのまま流れの中にいる(図3)。

図3.道路にガマが、、、
兎も角、不動尻の登山口までは歩こうと急ぐ。折り畳み傘からも雫が落ちてくる。靴の中にも水が入ってしまった。登山口の石塀の上に水が入ったマイボトルが置かれたままになっていた(図4)。置き忘れたのだろう。
図4.置き忘れられたボトル
帰りは、一段と雨足が強くなり、水の流れも速くなっている。山神隧道に着く前に6匹のガマが道の中にいた。強い雨と道を流れる雨水を楽しんでいるかのようだ。
傘に当たる雨音と道の水の流れで、以前の強い雨に打たれた山歩きを思い出した。今は名護にいるKMと登った千丈ヶ岳で、雷がすぐ上でゴロピカやっているので、殆ど登山道を這って下ったこと、タイワンザル調査で重い横長のキスリングの背負って上から落ちるように流れ来る雨水の中を登ったこと、アフリカで、、、、中国で、、、、雨にはやられっぱなしだ!
そうそう豪雨の時に、沢の水を汲んでお米を飯盒で炊いた事があった。食べられる御飯ではなかった。1ミリ以下の小石が無数に入っていた。

2022年7月25日月曜日

足首と脛骨と腓骨の不思議9)  Mystery of ankle, tibia and fibula for primates

ヒトやニホンザルを含む霊長目の脛骨と腓骨をアップする。ニホンザルの脛骨と腓骨はがっしりしたものだ(図1)。スローロリスの脛骨と腓骨もしっかりしたものである(図2)。このようにしっかりした脛骨と腓骨はニホンザルはヒトの同じように後足の足首が前後左右に回すことができると云うことだ。しかし、スローロリスは脛骨と腓骨の下半分が接しているので、ヒトやニホンザルのようには軽やかに、機敏に動かせないからスローロリスと云う名前がついたのだろう。
図1.秩父のオスニホンザル成体の左足の脛骨と腓骨

図2.オススローロリス成体の右足の脛骨と腓骨

シカやカモシカの脛骨と腓骨は合体し、脛骨に腓骨の両端の部分が残るだけだ。ネズミやモグラの腓骨は脛骨は半分くらいから上に出ており、下半分は合体している。しかし、リスでは腓骨と脛骨は分れている。これは木登りするためだと考えられる。偶蹄類でもイノシシは脛骨と腓骨がしっかり二つに分かれており、イノシシは見た目以上に後足を器用に使いそうだ。イヌやネコの食肉目ではネコの脛骨腓骨はしっかり独立した存在であるが、イヌは後足の使い方がネコほど器用でないことが判った。ネコはリスと同じように木に登り降りすることができる。同じようにイタチはしっかりした脛骨と腓骨を持っている。しかし、興味深いことに木に登り降りしない同じイタチ科のアナグマの脛骨と腓骨も二つともしっかりしたものである。これは恐らく地中で掘った土をモグラとは異なったやり方で後足を使って蹴り出しているのだろう。
脛骨と腓骨が離れて存在するのは足首を前後ばかりでなく左右の可動させられるからだ。その代表例として霊長目のニホンザルとスローロリスをアップした。

ぼくは足首が硬く、左右よりも前後の可動に難がある。だから、子供頃から正座座りが全くできない。これは筋肉が硬いためのようだ。

2022年7月24日日曜日

アナグマの脛骨と腓骨  Tibia and fibula of Badger

前回はイタチ(イタチ科)とハクビシン(ジャコウネコ科)の脛骨と腓骨がしっかりしており、これは木登りをするからだ説明した。しかし、イタチ科のアナグマは完全な地上性であり、糞内容物からも木登りするとは考えられない。それはアナグマの糞は腐葉細片や腐葉土で生活しているミミズや節足動物などの外皮や脚が多数混入し、他の食肉目の動物がクワの実食いをしている時にも糞にクワの種子が混じるのは稀であり、クワの実が林床に落ちた時に漁って食べていると思われることが大半だ。それはキイチゴ類やマメガキやサクランボでも同じような事が云える。つまり、アナグマは熟した果実がなっている木には登らないで林床に落ちた時にそれを食べているに過ぎない。
だから、アナグマの腓骨は細く、脛骨に接していると考えられる。が、実際は違う腓骨は太く、脛骨とは完全に分離している。さらに上腕骨に顆上孔がある。この顆上孔は爪を使って木に登る哺乳類の大半がもつのだ。ネズミには無いが、木登りするリス科は顆上孔をもっている。あるいはクマは木に登るので顆上孔がある。
話は少し逸れたが、アナグマは前足の爪で地面を掘り、トンネルを作り恐らく後ろ足で土をかき出す時に、後ろ足首を前後左右に動かしているのではないだろうか?同じように地中にトンネルを掘るモグラは同じように掘った土を後ろにかき出すが、足首の可動性が劣り、前後にしか動かせないのではないだろうか?
アナグマの上腕骨の顆上孔の存在や腓骨が太いことはアナグマも木登りする動物であると思えるが、実際は木登りはしない。木登りとする時の前足の爪の使い方や後ろ足の使い方が、地中でのトンネル生活を可能にしているのだろう。
図1.串間市の若いアナグマMeles melesの左足の脛骨と腓骨
古生物学者は過去に生存していた動物の生活を語る。何を基準にして語るのか?それは化石として出てきた骨だ。骨の形態から現存の動物と対照比較して語るのだ。しかし、それは非常に難しい事だと解かる。

次回は、前足も後足も器用に使うサルの仲間(霊長類)の脛骨と腓骨を見てみよう。

2022年7月23日土曜日

イタチの陰茎骨  Os penis of Japanese weasel

先日、イタチの脛骨と腓骨を写真に撮り、他のイタチの骨をネット上のフェレットの骨と対比して見ていたら、フェレットの骨にOs penisが載っている。これは?っと思って2018年3月に鴨川千枚田付近の道路で轢かれたイタチの骨を見直した。このイタチの轢死体は鴨川で農業をやっているAIさんがわざわざ横浜まで持ってきてくれたのだ。あった!不明な骨として小袋に容れていた。長さは30ミリを超えるものだ(図1)。
図1.イタチMustela itatsiの陰茎骨Os penis

学校を辞めてから集めた骨を整理して、ウサギやリスなどの中哺乳類はすぐ見られるように透明なプラスチックケース(フェレロ ロシェのチョコの箱)などに容れている。

しかし、キツネの陰茎骨もアナグマの陰茎骨もこのイタチの陰茎骨もこれまでどこの骨か分からなかったのだ。ここで、キツネとアナグマのものも再度アップする。

 こんな不思議な骨をヒト以外の哺乳類は持っているんだ!他の骨格の骨とは全く接していないし、オスは持っているがメスには無い骨だ。ヒトのオスは持ってないから、ヒトオスは犬歯が短くなったように外部生殖器においてもメス化しているという事なのだろうか?

図2.アナグマMeles melesのOs penis
図3.キツネVulpes vulpesのOs penis
コロナがまたまた蔓延している。しかし、ようやくこの頃散歩をしている人の中にはマスクをしないで歩いている人もチラホラ見かけるようになった。①ワクチン接種、②換気の悪い屋内ではマスクをし、大声を出さない。③外出中は自分の手指で顔を触らない。④手洗いの4つが大事かな?

2022年7月22日金曜日

松茸山でブランチ   Brunch at Mt.Matsutake

 帰路、早戸川の流れによる音と木々の葉を通る緑風の涼しさを味わいながら歩く(図1)。工事会社が新たに設置したゲートを乗り越え、ヤマユリを見ながら車を置いた場所に着く。すぐ、水沢橋の駐車場へ向かう。今度は3度も工事のトラックと擦れ違う。一度はトラックに後戻りしてもらう。シマッタ!あの工事がいつまで続くのか工事期間の表示を見て来なかった!

図1.早戸川の流れと林道
水沢橋を渡るとワゴン車が一台停まっていた。ぼくはその横につける。ザックを担ぎ、ショルダーバックを持って車から離れる。奥野林道のゲートを巻いたところで、車にカギをかけたかどうか不安になり引き返す。奥野林道を歩く。歩きながらどうしてぼくはこうやって一歩一歩歩くんだサッサと何故足をすぐ出さないのだ!っと自分に云いながら足をサッサと出しながら歩く。すぐ、息継ぎの仕方がジョギングしている時のように整ってくる。口から吐く息がフゥー、フゥーと二度続けて出るようになる。汗が出る、気持ちが良い。何とそうやってかなりのスピード?で歩いて、法面の上にあるヤマユリの所までくる。見上げる。あるある今年は上の方がたくさん咲いている(図2&3)。この法面のヤマユリを今年も見ることができた。このヤマユリの種子が伊勢沢林道方面にも飛んで行っているだろうに、、、。
図2.8:30 奥野林道法面のヤマユリの株
図3.図2の左上のヤマユリ
ここから、また息継ぎを整えながら歩く。今までのぼくの一歩一歩歩きから解放されたかの感がある。松茸山口の駐車場にはスギの木を伐り出している。車が置かれている。ン?シカの警戒音だすぐ目の前だ。が、シカは見えない。
姫次は次回にして、ここから松茸山山頂の東屋でインスタントラーメンを食べることにする。平坦だが少し登り下りのある道が続く。暑いのでタマゴタケが出てないか探しながら歩く。さぁー、いよいよ急登の場所だ(図5)。10分もしないで東屋だが、、、。
図4.8:42 松茸山口の駐車場 目の前でシカの警戒音だ!
しかし、ぼくはまたまた一歩一歩の歩きで、しかも、手摺りに頼って身体を引き上げてもらった。
山頂の東屋に着く(図6)や、ザックやショルダーバックを投げるように置き、東屋の周りをうろついて、吹き出る汗を腰のタオルで拭き取り、爽やかな空気に浸る。馬ノ背方面からチェンソーの音が聞こえる。
東屋の長椅子に腰を下ろし、ザックを引き寄せてガスボンベ、コッフェルを出し、セットしお湯を沸かす。コンビニで買ってきたスジコ入りのオニギリを頬張り、半分にしてコッフェルに容れたラーメンを少し蒸らす。ラーメンではなく、冷たい果実入りヨーグルトを食べたい。コンビニで探したがどの棚にあるのか見つからなかったのだ。
そうそう、今回初めてコンビニでクレジットカードではなくデビットカードを使ってみた。帰宅してPCで通帳をみたら、支払い額がそのまま引き落とされている。クレジットカードは1ヶ月分まとめて翌月に引き落とされる。しかし、デビットカードはその日の内に引き落とされる
図5.8:59 階段上の道が頂上まで続く、両脇に鉄製の手摺りがある
図6.9:05 山頂着
ここの東屋の床の地面にはいつきてもアリ地獄がたくさんある(図7)。この東屋は朽ちない。アリ地獄がたくさんいるくらい風通しが良くて乾いているからだ。中央のテーブルや東屋内の周囲の椅子の表面を掃除して埃を拭き取りたいくらいだ、、、。40分以上も東屋でゆっくりしたので、出かける事にする。その間に自撮りだ(図8)。
図7.アリ地獄がいっぱい
図8.東屋の前で
ヒルのいない同じ道を戻ろうと思ったが、水沢橋に向けてハイキング道路を下ることにする。いるいるヒルが鎌首をもたげて寄ってくる。防火用水の下が掘り起こされているので、ここでザックを下ろし、持ってきた飽和食塩水を靴下に噴霧する。
図9.10:24 防火用水の下が掘られている。アナグマが掘ったかな?
水沢橋の駐車場に着き、車の4つのドアを開け放す。右手が血だらけになっている。膨らんだヒルがいたので落とす(図10)。っとズボンをたくし上げると靴下にヒルがつき靴下が赤くなっている。指で剥がし取る。右足にはいない。でも、帰ってから連れ合いからウルサク云われないように、靴を脱いでヒルの有無を調べる。いたいた、両足の靴の中にもいる。もちろん、落とす。なんと帰宅して靴下を脱いだら靴下が赤く染まっており、膨らんだヒルが2匹も転げおちた。連れ合いに見つからないように赤く染まった部分を洗面所で洗っていると連れ合いに見つかった。ヒルは殺して!っと叫ぶ。
シャワーを浴びて洗っても血が止まらない。ティシュを固めて押し付けその上から絆創膏を貼る。やはり、今時はちゃんとヒル避け用に出かける前に靴下を並べて飽和食塩水を丁寧に噴霧していかなくてはならない。
図10.右手についていたヒル

2022年7月21日木曜日

早戸川林道のヤマユリ   Gold banded lily along the Hayatogawa forest road

今朝、4時半に目覚めた。が、ぐずぐずしてベットから離れたのは5時近くだった。昨夜山行の用意をしていたのでバック、ザック、ストックを車に乗せ出発だ。歩こうと思っているのは早戸川林道だ。マス釣り場を過ぎてゲートの手前にある水が流れている車置き場に停める(図1)。すぐ後ろから来ていた車はそのままゲートの方まで行く。ん?ゲート直前のところに置くのか?
図1.車を置く
なるべく端に寄せて車を置き、歩き出す。GPSを持ってきていないことに気付く。案の定、ヤマユリが満開だ!っとカメラのスイッチを押すがスイッチが入らない。バッテリーを抜いたり、いろいろやってようやくスイッチが入る。3,4分かかったかな?次から次へと咲いている。しかし、ちょっと盛りを過ぎている(図2)。
図2.ヤマユリの花
2年前の台風19号で抉り取られた箇所が工事されているようだ。歩行者立ち入り禁止になっている(図3)。構わず歩いていくと先ほど後ろからきていた車があり、工事の職人さんが早くも一人で動いている(図4)。何かぼくに話したそうだったが、彼の云わんとすることは判るので引き返す。恐らく川床に下りて行けるのだ。次回はもっと早くきて川床を歩いてこの場をやり過ごそう。
図3.工事の立ち入り禁止の看板
川床に砂利が積まれている。そこを歩いたら良いのだ。これから夏休みでたくさんのハイカーやキャンプをする人たちがやってくることだろう。ちゃんとした案内が必要だ。 

図4.川側の路肩のガードレールは取り除かれている。
伝道方面へは行けなかったので、7時半を過ぎたばかりなので奥野林道へ行くことにする。

2022年7月20日水曜日

足根骨と脛骨、腓骨の不思議7)  Mystery of Ankle, tibia and fibula for weasel & palm civet

前回はイヌ科のイヌ、キツネ、タヌキとネコ科のイエネコの脛骨と腓骨を比べてみた。イヌ科の腓骨はどれも細く薄く、下半分が脛骨に付着している。が、イエネコの腓骨はイヌ科の動物たちの腓骨に比べると脛骨とは完全に分離しており、上下端で接するだけであった。イヌ科もネコ科の動物をカギ爪をもってはいるが、ネコが木に登れるがイヌ科の動物たちは木登りが下手であることを物語っていた。
食肉目は聴胞の内部が一室なのがイヌ亜目で、二室なのがネコ亜目の二つの亜目に分けられる。イヌ亜目にはイヌ科、クマ科、イタチ科さらには鰭脚類のアザラシ、オットセイの仲間が入る。ネコ亜目にはネコ科、ハイエナ科、ジャコウネコ科などが含まれる。
ここで、イタチ科は木登りが得意な、テンやイタチがいる。また、ジャコウネコ科のハクビシンは木登りどころか電線なども渡るのが得意である。
ここではイヌ亜目イタチ科のイタチ(図1)とネコ亜目ジャコウネコ科のハクビシン(図2)の脛骨と腓骨を比較する。
図1.イタチ(鴨川産)の右足の脛骨と腓骨
図2.ハクビシン(藤沢産)の右足の脛骨と腓骨
ご覧のように両者の脛骨と腓骨には大きな差がない。あるとするならばイタチは長さが55ミリくらいなのに、ハクビシンは長く80ミリはある。腓骨の太さは同じくらいなのでイタチの方がハクビシンよりも木登りが上手かもしれない。
☆☆ここでは取り上げないが、アナグマの脛骨と腓骨はしっかり分離ししかも腓骨も太い。さらに、アナグマの上腕骨には木登りする動物がもつ顆上孔をもつ。面白い事に顆上孔は同じイタチ科のラッコの上腕骨にもある。 骨だけ見て生態を判断するのは非常に難しい。