山ノ神隧道からの交差点で一息ついて、再び歩き出す。登りが続き岩場があり、そこを越えて右側にヤマツツジがまだ咲いていた(図1)。すごく赤い花だ。これから少し広めのざらついた尾根道を登ると見晴広場Bという場所に着く(図2)。
図1.8:17 随分赤く見えるヤマツツジ
図2.8:35 見晴らし広場Bに着く
見晴広場Bからはなだらかな稜線上を歩く、667ピークで以前休んだこともあったが、快晴だと思っていたら、時々曇る。ジシバリだ(図3)。この道からは正面に大山山頂を望むのだが、木の葉が繁茂して見えにくい。しゃがんで大山を撮ったが、ガスっている(図3)。図2.8:46 ジシバリ
図3.8:48 大山山頂がガスっている
左側に古いシカ柵があるところを登って少しくだるとマルバダケブキの群落だ(図4)。この辺りは黄色い花を咲かせるマルバダケブキが多い。さらに、まだ実が青いメギがあった(図5)。ヒメウツギもまだ咲いている(図6)。ゆるやかな下りになり、右側に湿った広場がある鞍部となり、再び少し登ると以前あった東屋跡に着く(図7)。どうして、ここの東屋を取り払ったのか今もって不思議に思う。ここの東屋では必ず休み、お湯を沸かしたりしたものだ。同じように唐沢峠にあった東屋も4年?前に取り払われてしまった。山を歩く者としては屋根付きの東屋は雨の日の休みの場所であり、着替えや食事の場所である。修理ができなくても無理して人手をかけて取り払わなくても良いと思う。朽ちたら朽ちたなりに利用できる。登山者もそれなりに修理する。
図4.8:55 マルバダケブキ
図5.9:04 メギの青い実
図6.9:04 ヒメウツギ
図7.9:22 東屋跡
東屋跡を過ぎて、これからザイルが付いている急な尾根を登る。その場を前にしてストックを短くしてザックに取り付ける。ついでに水とポカリを飲む。靴紐を結び直す。完璧だ!手を着いたり、岩を抑えたり、木の根を持ったりしながらスムーズに大沢分岐に辿り着く。そこで左手にカメラを持って自分に向けて親指でシャターを押す(図8)。にこやかに笑った筈だが、そう写っていない。バテテいるのだ。
図8.9:47 大沢分岐着
大沢分岐から40分くらい歩いた休み台がある場所でブランチとする。お湯を沸かしインスタントラーメンを半分に割り入れる。それとイクラのオニギリ1個だ。少し強い風があり、ガスの火が飛ばされる。ここで30分くらいも休んだろうか?しばらく歩いていると!タヌキ糞だ(図10)!久しぶりに自分で見つけた糞だ!まだ新しい。拾う。
図9.10:38 ここでブランチ
図10. 11:31 タヌキため糞
キブシ果肉・種子、ムカデ脚・外皮、昆虫外骨格・脚・内翅、ネズミ毛、腐葉細片、砂泥
日向薬師へ登る鞍部の分かれ道(図11)に着き、ちょっと気持ちが揺らぐが真っすぐ日向山へ登る(図12)。山頂の写真を撮って下っていくと話し声が聞こえてくる。40代の女子二人のパーティである。互いにコンニチワ!っと挨拶を交わす。彼女らは暑い暑いと云っている。彼らの歩き方を見て、ぼくも早く歩くことにする。足を交互に出す回転数がぼくはかなり遅くなっている。登りは一歩一歩ヨイショと身体を持ち上げ、下りはゆっくり一歩一歩足元を確かめながら足を下す。膝が痛くならないようにという歩き方がゆっくりと歩くことになっていき、歩くスピードが遅くなっているのだ。
大沢林道に着いた時は、もう歩きたくないと思うほどだ。日向山からの下りで女子二人に会ってからペースを上げて降りてきた。膝は大丈夫だ!大丈夫だ!っと膝に力を込めて急いだ。
図11. 12:06 日向山への鞍部
図12. 12:36 日向山
図13. 12:52 見城山との鞍部
図14. 12:59 大沢林道着
ぼくは、このルートを朝6時半に車から離れて、再び戻って来たのは13時半頃だ。11.2キロを実に7時間かけて歩いたことになる。恐らく50代前後の者なら5時間もかからずに歩けるだろう。図15. 歩いたルート
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