一昨日専門学校でモグラの解剖を行った。一人一匹の割り当てだ。合計8匹、ぼくの分も加えて9匹のモグラを使った。が、一人欠席なので8匹で間に合った。このモグラはいつも野菜を我家へ届けてくれる知人のN.Kさんの畑で捕獲されたものだ。N.Kさんがトラバサミのような捕獲機を買ってモグラのトンネルに仕掛ける。そうするとそこを通るモグラが可哀想にも胴体ごと鉄の爪のワナで抑え込まれるのだ。だから、かかった暫らくは生きている。が、1,2時間もすると出血多量で死んでしまう。可哀想なモグラたちだ。実はモグラもネズミも保護獣だ。実験や研究で使う場合は許可が必要だ。しかし、これらの獣害に困っている人は市の許可を得て捕獲しなければならないが、園芸店で捕獲器を買って自由におこなっている。
彼の藤沢市の北部にある畑は、周りは農耕地といった感じで、家は見えない。もちろん、500メートルも歩けばたくさん住宅がある。そこの畑にはモグラばかりでなく、ノウサギ、ハクビシン、アライグマも野荒しにやってくる。が、日本固有の動物であるテンやタヌキ、アナグマは少なくてもその食痕や糞や足跡の状態から来ていないようだ。
ハクビシンやアライグマに日本固有の食肉目の動物たちは負けている。つまり、移入種たちよりも劣位なんだ。それは、我家の狭い庭にシジュカラのヒナを狙う動物はハクビシンやアライグマ、そしてネコがいるものの、テンやタヌキ、アナグマはいない。
さて、そのモグラ(アズマモグラ)だが、生涯地中生活なので、目は退化してしまっている。つまり、目がほとんど無い。脊椎動物の目の奥に網膜があり、そこに水晶体から入った像が投影され、明暗を感じる桿体細胞と色を識別する錐体細胞がある。モグラはこの目が退化して小さな点状になっているが、明暗は退化した目でも感じているでしょう。
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