12月23日の鳥屋待沢右岸尾根歩きで、見つけ拾ってきたテン糞3(図3)はイヌガヤの種子であり、タヌキ糞(図4)からはケンポナシの種子が含まれていた。何れも今冬、初めての糞内容物なので、イヌガヤとケンポナシの種子をアップして皆さんに見てもらう。
図1. イヌガヤCephalotaxus harrigtonia(左3個)とケンポナシHovenia dulcis(右4個)の種子
図2. イヌガヤの種子(一回りする稜がある)
沢右岸沿いの山道の石の上にテン糞3を見つけた時は、カヤの実の種子かイヌガヤのものか判らなかった(図3)。しかし、イヌガヤの赤褐色になった実は松脂臭いが甘いので、熟すと発酵臭がするだろう。しかし、カヤの実は青いままで甘くはない。カヤはイチイ科でイチイの赤い柔らかい実は甘く子供の頃に口にいっぱい放り込んで種子だけをプップッと吹き出した。でも、カヤの実は食べる気も起らない。一方、イヌガヤの実はマツヤニ臭いが甘い。ヤマモモの赤い実の味と似ている。両者とも大量に食べたいとは思わないが、せいぜい5、6個までだ。
だから、動物たちはカヤの実を食べることはないだろう。しかし、種子をリスは食べるかもしれない。
さて、イヌガヤとカヤの種子の大きな違いは、イヌガヤの種子は長径を一回りする稜があることだ(図2)。カヤは縦にいくつものシワがある。
図3. 石の上のテン糞3
図4. タヌキ糞
0 件のコメント:
コメントを投稿