全く、昨日のぼくの山歩きは歩いている内に二転三転した。当初は、奥野林道から姫次で、帰路は尾根を歩いて伊勢沢林道に戻ろうだった。しかし、歩き出してすぐ伊勢沢を詰めて左岸尾根を登って行こうに変わった。が、テン糞を拾ったり、ヤマグワの実を食べたりしている内にこのペースではとても無理だし、山頂方面は酷くガスっているから、熊ノ平まで行って下ってこように代わり、音見沢橋にくるとそれも止め、伊勢沢林道から奥野林道へ移ろうになった。
6時57分、林道上にたくさんヤマグワの実が落ちている(図1)。まだ未熟の白っぽいものから黒く熟したものまである。鳥?イヤ、テンだろう。テンがヤマグワの実食いに入ったんだ!見上げるとまだ実がたくさんついている(図)。枝を下げて黒く熟したやつを口に入れる。
おや?どうしてこんな林道上にアカかスミスネズミが齧ったオニグルミの殻が転がっているんだあ(図4)?
6時57分、林道上にたくさんヤマグワの実が落ちている(図1)。まだ未熟の白っぽいものから黒く熟したものまである。鳥?イヤ、テンだろう。テンがヤマグワの実食いに入ったんだ!見上げるとまだ実がたくさんついている(図)。枝を下げて黒く熟したやつを口に入れる。
図1. ヤマグワの実が落ちている
図1'. 枝にはまだ実がたくさん残っている
7時08分、しかし、林道上に落ちているテン糞はどれもヤマザクラの実を食べたものだ(図2、2')。だから写真を撮るだけで拾わない。
図2.ヤマザクラのテン糞
図2'. ヤマザクラのテン糞
7時18分、これはガマズミだ(図3)。ん?この花序は散形、集散?もしかして、テンはクマノミズキではなくガマズミの花を食べているのかな?イヤ、蕾が違う。小さな実の形状もテン糞からでるモノとはちがう。おや?どうしてこんな林道上にアカかスミスネズミが齧ったオニグルミの殻が転がっているんだあ(図4)?
図3. ガマズミの花
図4. オニグルミのネズミの食痕
エゴノキの花が散る時は、ほぼ同時期なのかな?何か所かに林道上にエゴノキの花が落ちて、そこだけ粉雪が舞い降りたようだ(図5、5')。
図5.そこだけ雪が積もったようなエコゴノキの花
図5’.エゴノキの白い花
7時28分、ヤマザクラのサクランボウがついた小枝が落ちている(図6)。もちろんテンの仕業だろう。もう少し熟した枝を狙った方が良かったのに、それとも手元に引寄せたらまだ熟していないので止めたかな?否、そうではない三つのサクランボウが残っているが、三つは無く果柄だけが残っている。青黒く熟したものだけを食べたんだ!
図6. ヤマザクラのサクランボウ
7時46分、ん?ニシキウツギだ!以前はこのようなウツギは全部ハコネウツギだと思っていた。ハコネウツギは山の中にはないのだ。
図7. ニシキウツギの花
7時49分、エーー?これはヤマブドウ(図8)?東丹沢でヤマブドウを見たのは塩水橋から本間ノ頭に登る尾根の上部だけだ。子供の頃からコクワやヤマブドウ狩りをしていたので、この葉だけは見覚えがある。葉柄がもっと赤褐色なら確信を持てるのだが、、、。この葉柄は子供の頃、しばしば噛んでその甘酸っぱい汁を吸ったものに似ている。が、そうするにはちょっと気が引けた。道東のヤマブドウの葉を比べると少し小さく厚ぼったいのだ。そして、葉柄も白っぽい(図8')。これは、サンカクヅル?
図8. ヤマブドウかな?
図8'. しかし、葉が厚ぼったく葉柄が白い
7時51分、イタヤカエデの葉が丸められている(図9)。これは5月29日に音見沢で見つけたオトシブミなのかな(図9')?でも、まだ枝についている。
図9. イタヤカエデの葉が丸められている
図9'. オトシブミ
7時57分、クマノミズキが花が終わった状態だ(図10)。手に採ってみる(図10')。やはり、これをテンは食べているんだ。蕾と花序が同じだ。それは良いとして、やはり、どうしてミズキの花の時季には食べないのだ。果実はミズキもクマノミズキも両方とも食べるのに!
図10.クマノミズキの花序と蕾
図11'. クマノミズキの花序
8時02分、おー、音見沢橋のオオバアサガラが咲き出している。
図12. 音見沢橋のオオバアサガラ
8時19分、焼小屋沢橋を過ぎて、ヘヤーピンカーブにさしかかる前に焼山の方を見る。おー、ガスが晴れて雲が上がっていく。暑いような日差しが射し込んできている。この時は、日和りに日和って沢へ下って奥野林道へ渡ろうと思うようになった。
図13. ガスが切れて山並みが見える
8時25分、これは、オオバヤシャブシの実だ(図14)!ヤシャブシは1~3個出て、ヒメヤシャブシは一つの花茎から幾つもつく。これを撮り終えてから、奥野林道越えへのルートを探しながら歩く。もう、2年以上は伊勢沢林道・奥野林道間を歩いていない。伊勢沢右岸の尾根を見ながら歩く。やはり、一番簡単なルートを選ぶことになる(図15)。
覚悟していたが、ヒルの猛襲に遭い、追われるように歩いた。今回もヒル対策は一切しなかった。ただ、ヒルが足を上がってくるのが判るようにズボンをたくし上げただけだ。
図14. 枝に実が一つ着くオオバヤシャブシ
図15. 歩いたGPSの軌跡
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