2020年6月6日土曜日

伊勢沢林道から奥野林道へ  From the Isezawa forest road acrossing the Isezawa stream to the Okuno f.r.

6月3日の続き:
9時3分、沢に着く。急斜面なので、立木を頼りに、ジグザクに進み、立木がすぐ1メールくらい下にあればそのまま下る。このルートにはこれまでには無かった山仕事の作業用の杭や赤いテープがある。山仕事の人もやはりここが一番最短でしかも登り降りし易いルートだったのだ。
図1. 沢の川原に下り立つ 赤いテープが見える 対岸のルートは以前ぼくが登っていた沢を行く最短コースだ。
図1'. 沢で口を漱ぎ喉を潤す
もう、じっと動かないでいるとヒルが頭を上げてサワサワと寄ってくるので、イワタバコが群生している方には寄り道はせずに、沢を登ることは止め、ヒノキが植栽されている尾根を登る。が、ここもぼくの吐く息でヒルを活気づけさせるようで、目の前に大小さまざまなヒルが鎌首をもたげてこちらに来る。その姿を写真に撮りたいと思う。しかし、30秒でも立ち止まったらヒルの餌食だ。ヤツ等を乗り越えて進む。何度か、明るい少しでもヒルが見えない箇所で休む。水も飲みたい。何故か、手にもヒルがついている。もちろん擦り落とす。これなら沢を登っていた方が距離が短いだけヒルにやられずに済んだかな?などと思っていると頂上だ!尾根だ!何と尾根が拓けている。重機が通れるように幅2メートルほどの仕事道が作られている(図2)。
9時半、稜線につくられた仕事道に下り立った時はもうヒルには襲われない。と一安心だ。先ずはヒル取りだ。先ず、見えるヤツを摘まみ取り、次に靴を脱いだら、ごっそりいた。靴下も血だらけだ。兎も角、足と靴の中のヒル除きだ。切り株の上でヒルを爪で切り裂く、ぼくの血が流れる。
図2. 尾根に着く 何と拾い作業路が!
9時43分、切り株に足を掛けてヒル除きをして、この立派な道を歩き始めたら、クマ糞だ!クマ糞を写真に撮り(図3)、少しだけもらって小袋に入れ。歩き始めたら、今度はテン糞だ(図4~4'')。僅か10メートル以内に新しいテン糞が3つもある。太い幅の作業道路が作られてからまだ近隣のテンたちの場所取りが確定してはいないのだ。まだ、皆自分の場所だと主張しているのだ。それともここは3個体の行動域が重複する所かな?図4'のテン糞は小さいので、まだ若者のオスかそれともメスのモノかな?
図3.クマ糞
図4. 9:49 テン糞
図4'.  9:53 テン糞
図4''. 9:56  テン糞
10時、奥野林道に下り立つ。再び、ここでヒル取りをしてから、歩きだす。まだ、10時なので、奥野林道をこのまま行くのではなく松茸山に寄ってそこでお昼を食べて帰ろう。
10時18分、コナラに虫瘤だ。ナラメリンゴタマバチが卵を産むとこのような有名なナラメリンゴフシになる!
図5. コナラリンゴフシ
10時25分、これはアワブキだ(図6)。これから新芽の先から花穂が出てくるのだろう。馬ノ背のカーブを曲がって下る。ここから右下に早戸川のマス釣り場が見える。以前はこの辺りに丹沢の女王のバイカウツギがあったのだが、林道整備の為に切られてしまった。以後、奥野林道ではバイカウツギを見ない。
10時35分、林道から松茸山の方に足を向ける。
10時46分、道の真ん中にタヌキのタメ糞がある(図7)。コガネムシの仲間の糞中も活動している。糞虫には悪いが糞中が潜った上のまだ柔らかい糞をもらう。タヌキたちは何を食べているかな?落ちているサクランボウを拾い食いしているかな?近くにヤマボウシが咲いていた(図8)。
図6. アワブキ
図7. タヌキのタメ糞
図8. ヤマボウシの花
松茸山への階段を登り始める。おー、テン糞だ(図9)。この辺りだとソメイヨシノのサクランボウを食べているかな?急な登りの階段だが、朽ちた木の手摺に代わって途中から鉄パイプになった。そのパイプを掴んで重い身体を引き上げる。山頂の東屋に着き、先ずはザックを下ろしスポーツドリンクを一口飲む。ハタチ前後の頃はタバコを吸っていたので、先ずは一服だが、タバコは長女が生まれた30代前半で止めた。が、海外のサル調査に行くと向こうのタバコは吸った。
図9. テン糞だ!
11時12分、東屋のテーブルの上に大小2個のテン糞がある。大きい糞を撮り(図10)、採集する。二つの糞の距離は40cmくらいかな(図10')?
結局小さな糞も拾う(図10'')。
図10. テン糞
図10'. テーブルの上の大小の糞
図10''. 小さいテン糞
東屋のベンチに座って、新型コロナ騒ぎでこのところ寄らなかったコンビニで買ってきたオニギリを1個食べる。ガスストーブを持っているので、お湯を沸かして熱いコーヒーでも飲もうかなと思ったら、マウンテンバイクの音が近づいてきたので、止める。まさか、急な階段を登れないだろうと思ったらやはり止めたようで、エンジンを吹かしながら奥野林道の方へ向かった。
セルフタイマーでバテタ姿を撮り(図11)、東屋を後にする。
図11. 東屋にカメラをセットして
11時44分、サクランボウの種子だけのテン糞だ(図12)。この種子こそソメイヨシノの種子だろう。10時49分、またテン糞だ。これはサクランボウの種子とムカデだ(図13)!そして、下る途中で昨日アップしたアオダイショウの若者だ(図14)!
図12. ソメイヨシノ?の種子のテン糞
図13. サクランボウの種子とムカデのテン糞
図14.まだ若いアオダイショウ!
車に着いたのが、12時半近くになっていた。先ず、両足を見る。ヒルが一匹いただけで。靴を脱いでもヒルは見つからなかった。しかし、帰宅後も両足首のヒルに吸われた痕からの血が止まらず。次回はヒル対策をしていこう。それには、前夜に靴下に飽和食塩水を噴霧し、翌日までしっかり湿らせビニールで包んでおくことだ。
今回歩いた距離は12キロだった。ぼくにとってはこの位が丁度良いかな?
三日経った今朝もヒルに吸われた箇所が痒い。若い時はいくらヒルに吸われても血が流れるだけで痒くはなかった。痒いのはイヤだ!
歩いたルートを再度アップする(下図)。

0 件のコメント:

コメントを投稿