2019年12月16日月曜日

リスの仲間の脛骨と腓骨⑤ Tibia and fibula of squirrel

齧歯目のネズミの仲間(ネズミ科)の動物たちは脛骨と腓骨が足首の方で癒合・合体しているが、いつもカヤのような細い草の茎を登り降りしているカヤネズミでは腓骨が足元の方で少し離れていた。樹上生活が日常となっているリスはどうであろうか?カヤネズミ以上に足を使っていそうだ。
図1.リスの左右の脛骨と腓骨(上は右脛骨と腓骨)
リス(図1)とシマリス(図2)の腓骨を比べるとリスの脛骨はシマリスの脛骨に比べると明らかに細い。これはリスの方がシマリスよりも後足の柔軟性が無さそうだ。では、ムササビ(図3)と比べてみよう。
図2.シマリスの左右の大腿骨femurと脛骨tibiaと腓骨fibula

ムササビの腓骨はシマリスくらい太いが、同じような生活をしていると思われるアメリカモモンガの腓骨はリスの腓骨のように非常に細い。このような細い腓骨でも役だっているのだと思うと不思議に思う。
図3.ムササビの右の脛骨と腓骨(上)と左の脛骨(下)

図4.アメリカモモンガの左の脛骨と腓骨
以上のように同じ齧歯類でもリス科のリスやムササビ、モモンガになると脛骨を腓骨はネズミ科の動物たちは違ってしっかり分かれており、しかもシマリスやムササビはリスやモモンガよりも腓骨がしっかりしている。何故このような違いがあるのか彼らの生態・行動をしっかり把握していないのでダメだ!

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