2019年12月12日木曜日

脛骨と腓骨③ Tibia and fibula of Mouse

 マウスを含む日本産の齧歯目(リス科は除く)多くのネズミの腓骨と脛骨もウサギのように足首の方で癒合・合体する(図1~4)。
図1.マウスMus musculusの側面からの脛骨tと腓骨f

図2.マウスの斜め右後方からの脛骨tと腓骨f
アカネズミの脛骨と腓骨も足首の方(↓)でしっかり合体している。
図3.アカネズApodemus speciosusミの右の脛骨tと腓骨f
アカネズミ、ハタネズミ、カヤネズミと齧歯目ネズミ科の脛骨と腓骨との状態を見比べてみた。ハタネズミの腓骨は途中で折れて紛失しているが、アカネズミと同じようにしっかり足首の方で合体している。しかし、カヤネズミは????。
図4.右からアカネズミApodemus speciosus、ハタネズミMicrotus montebelli、カヤネズミMicromys minutusの脛骨tと腓骨f
ハタネズミの腓骨f↓が折れて紛失

図4の左のカヤネズミの脛骨を腓骨を拡大した図5では、脛骨tと腓骨fが矢印(→、←)の箇所で癒合・合体しているが、足首や膝の両端の方では離れている。これはどういうことなのだろうか?さらに、この→、←の位置は脛骨の半分くらいの位置である。アカネズミやハタネズミはカヤネズミよりももっと足首に近いところで癒合・合体している。
図5.カヤネズミMicromys minutusの脛骨tと腓骨f

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