日本産のトガリネズミ目はモグラ科とトガリネズミ科の2科に分けられており、モグラ科のヒミズやヒメヒミズは丹沢山麓を歩いていると死体を拾うことが多いが、他のトガリネズミ目の動物はモグラがそのフィールドサインのモグラ塚やトンネルを見かけるが死体を見つけることは非常に稀である。北海道の釧路湿原ではトガリネズミの死体が転がっていることが多い。
モグラ科のモグラやヒミズは地面の下で土を両前肢で横に掻き分けて進むので、前肢の肩甲骨・上腕骨が他の動物たちのものとは異なっている(この仲間の上腕骨と他との比較は別の機会にアップしたい)。それはトガリネズミ科の動物もそうである。
しかし、この仲間は脛骨と腓骨が足首から膝の方に半分以上癒合・合体している(図1、2)。特にジネズミの脛骨の足首から3分の2位まで腓骨と合体している。これは、マウスなどの齧歯目のネズミ科の動物と同じだ。
図1.コウベモグラMogela wogulaの脛骨・腓骨
図2.ヒミズUrotrichus talpoides(上)とジネズミCrocidura dzinezumi(下)の脛骨・腓骨
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