今年の秋は雨空が多く、山に行きにくくなっているためだろう。このところ骨を眺める時間が多くなった。先日、学生たちと科博の常設展の恐竜や哺乳類の骨格を見て来たので、以前の大哺乳類展で見てき骨を撮ってきた写真を見ているが、一番残念なのは、このよう展示物には手に取って裏返したりして見る事ができないことだ。だから、靴を履いていて足の裏が痒いのに掻けないもどかしさがあるのに似ている。
さて、下のゴリラの骨格写真は2010年5月の上野の科学博物館の大哺乳類展の展示である。
上腕骨からは親指側の骨として太い橈骨があり小指側には尺骨がある。同じように大腿骨からは足の親指側に太い脛骨があり、小指側に接する腓骨がある。
手には橈骨と尺骨、足には脛骨と腓骨があるから、ぼくらは手の平を下に向けてパソコンのキーボードを打ったり、手の平を上にして賞状を受け取ったりできるのだ。また、足先を付けて踵を開いたり、踵と付けて足を広げたりもできるのだ。
図1.ゴリラの骨格(2010年5月、科博の大哺乳類展で)
f:fibula腓骨、t:tibia脛骨、u:ulna尺骨、r:radius橈骨
哺乳類では、海で生活するイルカやクジラの仲間から陸上で生活するゾウやキリンまでつまり前足を使う動物では全て橈骨や尺骨があるが、イルカやクジラになると大腿骨や脛骨・腓骨が退化して無くなり、魚の体形になる。しかし、アザラシやオットセイでは前足(鰭)も後足もあるので、脛骨はもちろん腓骨もある。しかし、陸上を四つ足で歩き回っている哺乳類でも、後足の骨に腓骨が退化して消失しかかっているものや脛骨と腓骨が合体して腓骨が無いものまでいる。それらはどのような動物たちか見て行こう!
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