2019年12月9日月曜日

テン糞9個の内容物  The contents in nine feces of martens.

5日に広沢寺温泉無料駐車場から浅間神社の参道を登って鐘ヶ嶽に行き、そこから南西の尾根を下って山神トンネルの上を通り、らくらくルートを下って二の足林道を下ってきた。GPS上では8.9キロで4時間だった。
図1.歩いたルートと拾ったテン糞①~⑨の位置
拾ってきた糞を庭の水道栓で洗った。風は冷たいが、水道水は温かく感じた。始めは今日は寒いから半分だけにしようと思ったが、水が冷たくなく手もかじかまないのでサル糞含む10個の糞を洗った。
8:03 テン糞1
内容物:羽毛、ヒサカキ種子・果肉果皮
洗うと水が綺麗な青紫色に変わる。
8:31 テン糞2
内容物:サルナシ種子・果肉果皮、ムカデ、直翅目脚・胸部外骨格、砂泥
8:40 テン糞3
内容物:ムクノキ種子・果肉果皮
ムクノキ種子の周りに果肉の繊維がついていて剥がす。ムクノキの種子は大きい。
8:42 テン糞4
内容物:ヒサカキ種子・果肉果皮
ヒサカキの果実を食べた糞は水に浸けると青紫色に染まる。

テン糞4までは浅間神社の参道で見つけたものだが、テン糞5からは山神隧道を過ぎて二の足林道の新大平橋付近から見つけたものだ。

10:46 テン糞5
内容物:ヒサカキ種子・果肉果皮
10:50 テン糞6
内容物:マタタビ果肉付き種子・果肉付き果皮 
マタタビは種子の周りに薄い膜が取り巻き、洗ってもなかなか取れない(前回アップ)。
10:52 テン糞7
内容物:エノキ種子・果肉・果皮、サルナシ種子・果肉・果皮
エゾエノキかな?っと思って鈴木庸夫他著「草木の種子と果実」誠文堂新光社の写真っと手持ちの標本でエノキの種子とエゾエノキの種子を見比べる。
10:54 テン糞8
内容物:ムクノキ種子・果肉果皮
10:55 テン糞9
内容物:エノキ種子・果肉果皮

今回は久しぶりにテン糞を多く拾えた。娘が見つけてくれたからだ。ムクノキの大きな果実(中には大きな種子が1個)、エノキの縦腺が入った種子、水に浸けただけで青紫色になるヒサカキの果実食いの糞、そしてマタタビの洗って揉んでもなかなか取れない種子の周りの薄い膜。

2 件のコメント:


  1. マタタビの種子ですが、手元に干からびたマタタビの実があったので水につけてみました。
    ふやけて崩れた状態で種子をとってみると薄い膜状のものはついていませんでした。

    マタタビとされた種子の形状はウツギなどの種子によく似ていますが、大きさが違うようです(ウツギの種子は
    小さいのです)。

    何の種子か、あれこれ考えましたがどうもわかりません。

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  2. エ?マタタビではない!

    果肉付き果皮の色や状態からサルナシだと思ったくらいで、種子を見て、こりゃー違う。サルナシではない。それでマタタビとなったんです。

    k-ta隊員からマタタビの種子をいただいていますし、マタタビと判定を下した種子も標本として取ってあります。明日は丹沢実習なので、後できちんと調べて写真も上手に撮ってお知らせします。
    果肉つき果皮がからはサルナシの果実!しかし、種子が違うのでマタタビとしました。
    いずれにしても楽しみが増えた!
    コメントありがとう!

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