2019年6月11日火曜日

初夏のテンは食べるものに恵まれている。 The Japanese marten in the early summer is blessed with food.

先週6日にスマホのGPSテストで伊勢沢林道・熊ノ平を歩いて
拾ってきた糞(13個全てテン糞で、1個は既にアップ、他の12個は水沢橋から伊勢沢林道で見つけた物である。
糞を水洗いすると、オオシマザクラやヤマザクラ、ヤマグワの種子や果実がたんまり出てきた。期待していたキイチゴ(ニガイチゴやモミジイチゴなど)の種子は1個も出てこなかった。時季が少し遅かったようだ。もう少し、800メートルくらいまで登ればきっとキイチゴ類の種子が入ったテン糞が拾えるだろう。
ヤマグワの果実がそのまま出てくる。

さらに、今回興味深く思ったのは、小哺乳類の骨である。これにまるまる3日間手持ちの標本や阿部永著「日本哺乳類頭骨図説」北大出版を見比べて同定した。上の頭骨図説ではスケールが表示されていないのが最大の欠点だ!
これはテン糞7からヤマザクラの種子などとともに出てきた骨と毛の一部である。右上顎の切歯からトガリネズミ科の動物である。丹沢にはカワネズミとジネズミしかいない。左右の下顎骨の角突起の形状からジネズミと同定した。
これはテン糞11から花粉塊やモミの葉とともに出てきた骨と歯である。
これも右上の左右の下顎骨と切歯や臼歯の形状からジネズミであり、さらに、右中下の下顎と上顎の左右の切歯と臼歯の形からネズミ科の動物であり、丹沢にはアカネズミ、ヒメネズミ、カヤネズミが生息するので、切歯の大きさからカヤネズミと同定した。

何か、次第に毛が水洗いして乾いてくると、ヒミズかジネズミかネズミ科の動物の毛かが判り(同定でき)そうである。でも、まだ、他人に説明できない段階だ。
今日も、スマホをオンにしたまま学校に行き、帰宅してPCにエクスポートして楽しんだ!

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