2019年3月4日月曜日

ヤマネとアカネズミの切歯の大きさ比較 The compare of the incisor teeth of dormaouse and large Japanese large mouse.

2月26日の二つのテン糞からヤマネを捕食したと思われる毛、骨、臼歯や切歯が出てきた。
臼歯についてはヤマネとアカネズミの大きさの違いをアップした。
今回は、アカネズミとヤマネの切歯の大きさを比べた。
上顎の切歯は長径ではアカネズミが8ミリでに対し、ヤマネでは6.5ミリである。見た目は3分の1くらいの大きさである(図1)。
下顎骨はアカネズミがの長径が15ミリでヤマネでは齧られていて破損しているが、これも3分の2くらいだ。
安部永監修「日本の哺乳類」東海大出版会によると、ヤマネは頭胴長HBが68~84ミリだが、アカネズミは80~140ミリだ。切歯の長さもHBとほぼ比例しているようだ。

しかし、ぼくはヤマネの死骸を一度も拾ったことがないので、歯を含む骨の標本は持っていな。比べているヤマネと称している歯や骨は全て丹沢で拾った動物糞から出てきたもので、茶漉し残った切歯や臼歯から齧歯目であり、ネズミ亜科のアカネズミ、ヒメネズミ、カヤネズミあるいはヤマネ科のヤマネしか考えられない。さらに臼歯の咬面の凹凸が少ないのでヤマネとしているだけだ。
これらは阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」北大出版会や
独協医科大学の「哺乳類頭蓋の画像データーベース」http://1kai.dokkyomed.ac.jp/mammal/jp/mammal.html、
さらには、"Animal Diversity Web"
https://animaldiversity.org/accounts/Gliridae/specimens/
の頭骨や歯の図や写真を参照しているだけなので、不安でもある。
図1.アカネズミ(左)とヤマネ(右)の上顎切歯

図2.アカネズミ(左)とヤマネ(右)の下顎骨と切歯

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