2019年1月8日火曜日

植物分類では、相同、相似現象は形態からでは難しい。 It's very difficult for plant phylogeny from the view point of morphology for flower, leaf and etc.

昨日の散歩で、境川の遊水公園のそばにあったマサキだ。
ニシキギ科の特有の果実をしている。
ネットでマサキを見ると、ニシキギ目・ニシキギ科となっている。
ニシキギ目・ニシキギ科・マサキ

ん、、これは?枝にトゲがある。メギ?
メギじゃーない。メギはもっとトゲが出ているし、第一、葉が既に落ちている。果実の付け根のヘタ(萼ガク)の部分がメギの果実と違う。
まさか、クコでは?っと思い調べた。当たり!!
ナス目・ナス科・クコ

日本に生息する哺乳類の目(order)は「トガリネズミ目、翼手目、齧歯目、霊長目、鯨偶蹄目、食肉目、海牛目」は、頭骨の形態だけからでも分類できる。それでも、アザラシやオットセイなどの鰭脚類は日本では10年前までは食肉目ではなくて鰭脚目とされ、クジラやイルカは鯨目にされていた。
しかし、分子生物学研究の発展により、DNAレベルでの分類がされ、系統分類が大きく変わった。
同じように鳥類、両性爬虫類、昆虫類さらには植物にまでDNAからみた系統分類がなされ、再編成されている。

動物も植物も祖先は違っても似たような環境で生活することによって似たような生理・形態をとなるConvergence収斂現象や相似化が知られている。コウモリは空を飛ぶように進化したため前足が鳥の羽根のように相似するようになった。その逆のDyvergence放散は一つの祖先からさまざまな環境に適応したものが生まれることで、元々は同じモノであったものが違ったモノになる。哺乳類の前足がコウモリでは羽根になり、イルカやアザラシでは鰭に変化したことである。

これら、相同や相似の現象は、哺乳類ではその形態から類推することが用意である。しかし、哺乳類以外の動物や植物では、特に植物では類推することが難しいと思える。
マサキのニシキギ科、ニシキギ目は以前はムクロジ目であるし、クコのナス科、ナス目の以前は管状花目とされている。



0 件のコメント:

コメントを投稿