2018年12月30日日曜日

サルはテン・タヌキよりも果実食に特化している。Japanese macaque is more specialized in frugivore than marten and raccoon dog.

サル糞は見慣れているというか、もう何十年もその内容物を調べてはいない。1960年代中頃から1990年頃まではサル糞を見つければ割ってその場で内容物を確かめたものだ。しかし、今は、今さらサル糞を水洗いして内容物を確かめようとは思わなくなっていた。しかし、昨日は最初に見つけた糞がサル糞ということもあり、久しぶりに内容物を調べてみるかと持ち帰ったのである。
サル糞、まだかなり柔らかくサル糞臭い
大量のサルナシ種子、不明種子5個(下の写真)
サルたちは、もう、冬芽食いか樹皮食いが始まっているかと思っていたので、表面に出ている種子もキブシのものかと思っていたくらいだ。しかし、水洗いするとサル糞特有の臭い(これはチンプもヒヒやキンシコウも同じ臭いだ)とともに大量のサルナシの種子が茶漉しに残った。まだ、サルナシを食べていることにショックだ!
しかし、テンやタヌキの糞とは異なって大量の種子は出てきたが、サルナシの果肉・果皮はほとんど見当たらない。サルの方が、テンやタヌキよりも明らかに果実食に特化した内臓を持っていることが分かる。つまり、サルナシの果肉や果皮までも消化分解するバクテリアが胃腸内にいるんだ!
下は、サル糞に入っていた不明な種子。種子は薄いが消火分解されない皮膜に覆われている。この種子を鈴木・高橋・安延 著「草木の種子と果実」誠文堂新光社で、調べているが、まだ、判らない。これじゃーないかと思う方はお知らせ下さい。
サル糞に入っていた不明種子
ブログにアップしてから、上述の本を一枚一枚捲っていて、判った。
でも、信じられないので、ページを捲っている。

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