2018年4月4日水曜日

スローロリスの頭骨  The skull of slow loris.

1月に宅急便で送ってもらったスローロリスが、この温かさで早くも水洗いだけで綺麗な骨にすることができた。もっとも3月19日に貰ったイタチはまだまだだ!
スローロリスの頭骨は写真や図版で見ていた。が、手に取って見たスローロリスの頭骨はやはり、サル(霊長目)と云うよりもどちらかと云うと歯を見なければ食肉目のネコの仲間?っとも思える程だ!
真猿下目のヒトやニホンザル、リスザルなどは眼窩低が複数の骨で覆われているが、スローロリスはマングースのように眼窩輪は形成されるが、眼底はなく側頭窩と直結している。
 
 ヒトやニホンザルの歯式は、上下とも2・1・2・3であり、スローロリスは上下とも2・1・3・3でリスザルと同じだ。
 上顎の第一切歯が第二切歯より格段に大きく、最前方の前臼歯は犬歯のように尖っているが、他の臼歯5つは臼状だ。
 大孔はヒトやニホンザルのように頭蓋の中央寄りにあるのではなく、イヌやネコのように後頭骨の後ろにある。
 下顎の切歯と犬歯は櫛状になって前に突き出しており、最前位の前臼歯が犬歯状になっている。また、左右の下顎骨はイヌ、ネコのように離れており、ヒトやニホンザル、リスザルなどの左右が合体した下顎骨とは異なる。
他の骨は、まだ、乾かしている。

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