2018年4月13日金曜日

スローロリスの華奢な肢骨  The delicate limb bones of slow loris

脊椎動物とは魚類、両性・爬虫類、鳥類、哺乳類が含まれる脊椎動物門Pylumを作り上げる。魚がその基本である。エラの後ろにある胸ビレや腹ビレがあり、このヒレは背ビレや尾ビレ、尻ビレとは違って左右に一対づつある。
魚の胸ビレは両生類や哺乳類の前足と腹ビレは後足と相同の器官であることは、多くの動物好きは魚を食べて理解している。

スローロリスの頭蓋骨は既にアップした。今回はようやく指骨などを除く前肢骨や後肢骨の一部が晒骨できたので見てもらいたい。脊柱や肋骨、胸骨はまだしっかり水に浸けたままである。
寛骨・肩甲骨は外側から、大腿骨・上腕骨は前方から

寛骨・肩甲骨は内側から、大腿骨・上腕骨は後方から

晒骨して得たスローロリスの骨格に対する印象は、非常にキャシャな骨だということである。ニホンザルやイヌ、ネコとは比べようもない程、華奢な骨である。まだ、脱脂ができていないのに軽い。どちらかと云うと、リスの骨の感じに近いだろう。

ロリスやガラゴ、キツネザルが含まれる曲鼻亜目のサルたちでもスローロリスの骨は華奢な感じがする。それはガラゴやキツネザルは跳ね回るがスローロリスの動きはゆっくりだからだ。では、スローロリスではなくロリスの骨はスローロリスよりも頑丈かな?

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