テン糞①とテン糞②は二日前の5日と全く同じ場所で見つけた。
二つの糞とも5日の日の糞を輩出した同じ個体の可能性が高い。
一方、テン糞③は煤ケ谷からの谷太郎林道からの道と二の足林道とが交差する不動尻を過ぎて、間もなくの雪上にあった。
7:22 テン糞① 大釜弁財天道への入口の車道沿いで
マメガキ種子果肉果皮果柄、サルナシDiospyros lotus種子、トカゲ前足骨片、直翅目産卵管外皮、土砂
7:28 テン糞② 山の神沢に架かる新大平橋のたもとで
マメガキDiospyros lotus種子果肉果皮
8:16 テン糞③
マメガキDiospyros lotus種子果肉果
どの糞にも入っていたマメガキにも種子の他に果皮付きの果肉が入っていた。果皮付きの果肉は口に入って排泄されるまでよほど乾燥して固かったようだ。どの糞もマメガキの果肉が消化されないで排泄されていた。面白いのは、テン糞③を除いた2個の糞は5日の日に見つけた場所と全く同じ場所であった。と云う事は、5日の朝にぼくが糞を拾う。テンたちが主に活動する時間帯は夕方からだろうから、5日の夜、6日の夜と2回活動の時間帯があった。しかし、彼らは二日に一回しか排泄しなかったことになる。テンは毎日、同じ場所に排泄するところではタメ糞状態にならなければならない。タメ糞状態のテン糞を見つけたことがない。一か所にせいぜい3、4個だ。テン糞の排泄行為はScent marking(匂い付け)の意味が強いように思う。つまり、自分の行動域の周辺に排泄し、同種の他個体に自分の存在を主張している。同じ場所に3、4個もあるのはその境界領域を利用する複数個体が匂い付けしていることになる。
テンは、自分の行動域と他個体とのものとの境界領域で糞をするのだろう。だから、ぼくが拾うとその次に行った時にもほぼ同じ場所で糞を拾うことが多くなるのだろうか。
同じ場所に2、3個あるのは、隣り合ったテン同士が互いに糞をして自分の主張している場合もあるだろうが、一つの糞が古くなって匂いがしなくなったからするのではないだろうか?それはぼくが糞を取り去ることでまたその場所に糞をすることと同じ行動と云うことになる。
そう考えると、この2か所は広沢寺温泉駐車場から歩いて1キロくらいの所なので、明日にでも行ってみたくなった。
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