いつものように4時に目が覚めた。しかし、同室の卒業生たちはぐっすり寝込んでいる。起床時間は5時なので眠ることにする。昨夜は寝ている時に卒業生たちが部屋に入ってきた音で目覚めた。というよりも太股が寒く感じて、うとうと状態でした眠れなかったのだ。
5時になったので我慢できなく起きた。学生たちは既に起きていて、火を焚きお湯を沸かしている。昨夜、1年生が4人が仕掛けたシャーマントラップは一人のトラップにネズミ?が入っていたが逃げられたようだ。他3人はダメだったようだ。
朝食は、昨夜の水炊きの残りにご飯を入れた雑炊だ。餅も入っていて旨かった。朝食後、各部屋を掃除し、炊事場や薪を燃やした場所の掃除をして、各自の荷物をパッキングし終える。昨日の高畑山への登りで膝を痛めた女子の荷物を皆で分けて持って8時に出発だ!
7:49 出発前の集合写真
赤いペンキが塗られた唐沢公園橋を渡り、山道を進む。5、6ヵ所に木の橋が架かっているが、滑りやすいので、ぼくは一度橋を渡らずに下に降りてから登山道にでる。道も枯葉で分かりづらくなっている個所や崩壊している個所などがある。2年生のF.E君が脚を滑らせて5メートル下の河原まで滑り落ちる。幸いザックを背に足が下で落ちていったので擦り傷の怪我もなくすんで一安心した。その事で、皆の歩き方がさらに慎重になる。
8:33 カモシカ糞だ。タメ糞状態だ。この付近を根城にしている個体が一頭いるようだ。
8:33 タヌキのタメ糞だ!
8:59 腐った木の橋を渡る
9:12 黒岩に着き、休憩とする。ここで、裸足になって渡渉しなければならない。
黒岩で休む
黒岩で遊ぶ
当初は、黒岩から物見峠までできるだけ旧登山道を歩いて、登山道が不明になったら、唐沢林道に上がって林道を歩く予定だった。しかし、今回は、1年生にとってはいきなり泊まりの二日連続の山歩きなので、黒岩から一ノ沢峠に向かう登山道を使って唐沢林道に出ることにした。
この黒岩から唐沢川を裸足で渡渉する予定だったので、ぼくは浅くて川幅が狭い場所を探したら、2年生のY.S君や1年生の中国からの力自慢の留学生のChen君が鉄とアルミの合金で作られたような橋になるような幅30センチ・長さ3メートルくらいの薄い金属板を土台になるような手頃な石を支柱して掛けてくれる。ぼくはWストックを支えにして渡る。体重100キロのChen君もぼくのストックを支えにして渡る。だれも、足を濡らさずにすんだ。
9:42 旧道が崩壊していて通行止めの看板が出ている。
旧道崩壊の看板のところに来た。5年前の実習の時にはぼくを含む半分が旧道を行った。9年前は全員が旧道を行った。その頃既に道は崩壊し、昔の踏み痕や道標があるとほっとしたものだ。上の写真の看板の所で、ぼくらは右の唐沢の河原に再び下りて一ノ沢峠へでる登山道を行くことにする。
ここでは、皆、裸足になって渡渉だ!強烈に冷たい水だった。学生たちは足の裏が痛い痛いと叫ぶが楽しそうだ。
渡るとすぐ道標があり、進が、道かどうか不安になるところが数か所あり、学生たちを待たして引き返して道を確かめながら行く。
10:46 唐沢林道に出る。登山道のルートを見つけるのに四苦八苦し、大変なルートであった。これなら、黒岩で渡渉した時点ですぐ前に北西に下りてきているすぐ前の尾根を登ったら15分も掛からずに林道に着いたことだろう。
10:46 唐沢林道にでる。
皆、やれやれと言う感じだ。黒岩からここまでは道は不明だが、誰も滑落することなく無事に辿り着いた。ぼくは汗だくだ。
2年生女子R.Yさんが「先生これ!」っと言ってシカの右脛骨を手渡してくれる。どうも最近死んだ個体のもののようで骨髄内の脂質がたっぷり入っているようだ。帰宅後、この右脛骨と手持ちのシカとカモシカののを比べるとどうもシカではなくカモシカのようだ。この脛骨体にはネズミに齧られた痕が付いていたり、外側顆が齧られてと削り取られている。
11:54 これも紅葉と言えるかな?秋の色になっている鍋嵐方面
11:55 歩く
12:23 歩く
13:17 林道が山側斜面で咲いていた
13:21 歩く
13:21 歩く
13:22 物見隧道だ!長かった。
13:48 テン糞4 今日初めてのテン糞だ!
テン糞はこれ以降、5個林道上で見つけ、拾う。
14時5分ジャストにバス通りに出る。バスが来るかもしれないと思い、唐沢林道を出たところで待つ。しかい、来ない。バス停まで歩くと本厚木行のバスは14時2分であった。1時間待つことになる。
15時2分発の本厚木駅のバスはすでに団体客が乗っており、座ることができなかった。
今回、歩いたルート
23日は三叉路から唐沢キャンプ場まで歩き、キャンプ場から尾根を登って送電線の鉄塔まで行き、Mさんと学生たちは高畑山に行き、ぼくと卒業生二人と2年生のC.Iさんは登山道を青宇治橋まで下る。高畑山に登ったMさんたちも登山道を利用して同じルートでキャンプ場まで戻る。