2017年7月31日月曜日

今の時季はイタチも果実と昆虫が主食? In this season, the weasel also eat mainly fruits and insects.

7月27日にMさんと早戸川流域を魚止橋から大滝近くまで散策した。その時にイタチ糞8個とテン糞1個を見つけ拾ってきた。
下図は、散策したGPS上のルートと糞の発見地点である。イタチ糞①~⑧は全て河原で見つけた。
8:42、早戸川を最初に渡る橋の手前の岩の上にあった。
 イタチ糞①
ミヤマザクラ種子・果皮2個、ニガイチゴ種子多数、昆虫肢・胸部、腹部外骨格、ヒミズ毛・寛骨片

9:03、イタチ糞②も河原の岩の上にあった。
イタチ糞②
ミヤマザクラ種子果皮10個、羽毛、昆虫肢

9:26、雷平の河原でイタチ糞③と④を拾う。
イタチ糞③
ミヤマザクラ種子・果皮2個、双翅or膜翅目翅・脚、小哺乳類毛・肋骨1本

イタチ糞④
ニガイチゴ種子、ハチ翅・頭部・肢・胸部外骨格、

9:35、雷平で少し休んでから歩きだして間もなくみつける。
イタチ糞⑤
ミヤマザクラ種子・果皮、ニガイチゴ種子多数、膜翅or双翅目翅・脚

9:41、 拾う前はカブトムシかクワガタムシだけを食べたものと思っていた。
イタチ糞⑥
大型甲虫内翅・脚・外骨格、カエル脊椎骨1個・頭骨一部

10:09、 森林作業者がつけた作業用の布切れがたくさんついているので、大滝まで行こうと思っていたが、地図を読みをしたが、間違っていた。少し歩いて糞⑦だ。
イタチ糞⑦
ニガイチゴ種子

10:24、 オバーハングした岩の下に糞⑧をみつける。この辺りでMさんを置いて、ぼくは少し上流の河原を行く。作業用の布切れが古くなった赤テープなどと一緒に下がっているが、その布切れが早戸川までの目印なのか不明だ。引き返すことにする。
イタチ糞⑧
膜翅or双翅目吻部・肢・胸部外骨格

10:25、 上流まで河原が続く。この時は、もう完全に大滝までの沢を通り越してしまったと考えてしまった。テン糞⑦を見つける前に地図読みした時の自分の位置を間違えてしまったのだ。
河原を引き返し、雷平でお昼を食べる。
12:41、 これはテン糞だ!
テン糞
ミヤマザクラ果実(果皮・果肉・種子)

以上イタチ糞8個とテン糞の内容物をまとめたのが、下の表だ。ミヤマザクラの果実とニガイチゴの果実が食べられている。歩いた河原は標高800~900メートルであるので、ミヤマザクラやニガイチゴは開花時季は標高が低い地域よりも遅いので、今頃ニガイチゴが食べられているのだ。イタチ糞⑦を除いてどの糞にも昆虫の食べカスが入っていた。まるで、かって哺乳類の目にあったInsectivoraのようでもある。一方、脊椎動物を食べた痕は4個の糞にあった。
イタチと云えども、果実や昆虫が主食であり、脊椎動物のような昆虫に比べると大きな動物を食べられるのは、子供が分散し始める今の時季くらいのものなのだろうか?
表:イタチ糞①~⑧とテン糞の内容物

2017年7月30日日曜日

ハクビシンを退治したい! We want to finish off the palm civets!

一昨日のお昼前に、いつも野菜をくれるNさんから電話があった。今、畑にきているが、ハクビシンの糞があるので見に来てくれないか?というものだった。もちろん、ぼくはすぐ行こうと思い、短パンに履き替え、ザックにカメラと糞採集用のビニールの小袋を入れた。歩いてなら30分前後なのだ。でも、行ったら何か手伝いをしなければならないと思い。長ズボンに履き替え、麦わら帽を被り、スポーツ飲料と冷たいお茶を持ち、登山靴を履き、車で向かった。早戸川流域を歩いた先日の曇り空とはうって変わって熱いくらいの陽射しだ。下飯田の畑に着き、畑の中を案内してもらう。畑の中はむせ返るような暑さだ!こんな暑さの中を大病をしたNさんは野菜作りに励んでいるんだ。

イチゴの畝の網の上に糞をしている。どうして、このような場所に糞をするのか?ハクビシンは様々な場所に糞をするが、このような足元が揺れるような網の上では珍しい。自分のナワバリ宣言の意味を込めた「匂い付け」なのだろう。さらに、そのすぐ横の地面にはたくさんの糞塊だ!「溜め糞」をしているのだ。
網の上の糞
イネ科の葉の塊、不明植物質、甲虫の外翅(コガネムシ、他)・内翅・肢・外骨格多数

溜め糞
トウモロコシの種皮・胚珠・毛、ナスの種子・果皮、甲虫肢・外骨格・外翅・内翅

トウモロコシが野荒しに遭った状態を見せてもらう。網を掛けているが、始めの4,5日は警戒して入らなかったが、1週間くらいすると網を破って入るようだ。ヒヨドリがこの網にかかって死んでいたようだ。日中はヒヨドリも狙っているんだ。
トウモロコシを食べ荒らす1

トウモロコシを食べ荒らす2

 トウモロコシ畑から運んできて食べた残りカスが、4、5本散らばっていた。全て、綺麗に食べている。サルの食べ方とは違う。Nさんは子供に食べさせたのではないかと云う。成る程、畑からトウモロコシを取って運んでここで子供に与えているか!
トウモロコシを運んで食べる

なんと、ハクビシンの獣道が綺麗についている。まるで、サル道だ!つまり、一頭だけでなく数頭が歩くからこのような踏み分け道が作られるのだ。
ハクビシン道が畑の中に付いている
Nさんとハクビシン退治の話しをしたが、電気柵は大袈裟過ぎるし、トラップを掛けるのはちょっと可哀想だ。半径50メートルの範囲に民家もあるので、音や光も出るものもダメだ。何か良い撃退法がないものかな?
トウモロコシとエダマメを貰って帰る。生でも食べられる甘いトウモロコシだ!ハクビシンが狙う訳だ。エダマメとトウモロコシとトマトでお昼とした。
畑の横の家の裏はハクビシンの巣になりそうな場所があった。獣道もそちらの方に向かっている。住人もハクビシンを見たことがあると云ってるようだ。巣がある限り、イチゴ、トウモロコシ、モモ、キューイフルーツは食べられ続けるだろう。
畑の横の家

持ってきた糞を洗って内容物を確かめた。網の上にあった糞は、多くがイネ科植物の葉と昆虫の外骨格の破片であった。溜め糞の上の部分を拾ってきたが、これがトウモロコシを食べた糞であった。さらに、ナスも食べていることが分った。
ネットで調べると、ハクビシン忌避剤としてマットも売られているようだが、、、効能はどの程度のものかな?

2017年7月29日土曜日

ミソサザイは一夫多妻 Wrens are polygyny.

27日にMさんと早戸川流域を散策したときに、雷平の河原で先日も会った人が釣ったイワナの写真を撮っていた。ぼくらもそこで休むことにした。座った2メートル四方の範囲の岩の上の3か所に糞があった。
同じくらいの太さの糞であったが、イタチ糞と鳥糞の区別がすぐできた。Mさんはカワガラス糞だろうと述べた。
2個のイタチ糞とカワガラス糞の内容物を調べた
イタチ糞③
ミヤマザクラ種子・果皮2個、双翅or膜翅目翅・脚、小哺乳類毛・肋骨1本

カワガラス糞
白い尿酸の塊り、昆虫外骨格破片・肢多数

イタチ糞④
ミヤマザクラ種子・果皮、キイチゴ属種子多数、膜翅or双翅目翅・脚

イタチ糞とカワガラス糞の大きさは大差ないが、カワガラス糞には白い乳酸の塊がついている。また、内容物としは、カワガラスもイタチも昆虫を食べているが、イタチ糞には翅が混じっているが、カワガラスでは肢や外骨格だけだった。岩の下などにいる昆虫の幼虫を食べていると思われる。もちろん、カワガラスはサクランボウやキイチゴを食べないのだ。
ミソサザイがしきりに囀っているので、3月のまだ残雪が残っているような時からミソサザイが囀っていると云ったら、Mさんが云うには、ミソサザイは一夫多妻なので、抱卵・育児はメスに任せて、オスは新たなメスと繁殖するために囀っているようだ。ふーん、これはぼくにとっての新知見だ!Mさんに感謝!
さらに、Mさんが云うにはオオルリが多く生息しているようだ。ぼくはセンダイムシクイの鳴き声が確実に判った。
(キイチゴ属の種子は、まだ、しっかり同定していない。)

2017年7月28日金曜日

ヒル避け  A leech repellent

昨日は鳥の専門家であり英語の訳本家でもあるMさんと早戸川流域を歩いた。前もって彼に山に入るとヒルが凄いと伝えていたので、彼は、「ヒル下がりのジョニー」という噴霧式のヒル忌避剤を持ってきた。彼は、車から降りてから、ズボンの上から足元に「ヒル下がりのジョニー」を噴霧した。白濁したものが彼ののズボンや靴を濡らした。ぼくは、前夜から飽和食塩水を噴霧していた靴下を履いてきているので、そのまま歩いた。ぼくの登山靴にヒルが登っていると後ろからついてくるMさんは教えてくれた。が、ぼくはそのままにして歩いた。
造林小屋を過ぎ、腐ったような3、4ヶ所の木の橋を渡り、最初に早戸川に架かる丸太橋を渡る時に、そこでイタチ糞を見つけたので、そこで、小休憩した。ぼくの靴やズボンの上をヒルが登っている。しかし、靴下はもちろんのことズボンを捲ってもヒルはいなかった。一方、Mさんはザックやズボンのお尻辺りにもジョニーを噴霧していたので、ヒルは見当たらない。帰路、伝導で堰堤の上の河原に出て、休憩した。その時にもヒルチェックをした。ぼくのズボンの上には数匹のヒルがついていた。もちろん飽和食塩水を噴霧して落とした。さらに、手にもヒルがついていたが、Mさんには一匹もいない。その威力に脱帽だ!

さて、ヤマユリの花が終わったこの時季は咲いている花が少なかった。河原歩きで見つけた花をアップする。もちろん、アップした以外にも河原でネジバナが咲いていたり、ヘクソカズラの花が咲いていたり、また、堰堤に覆いかぶさってボタンズルの花が咲き始めていた。
フジアザミが早戸大滝の途中の河原にあった

ヤハズハハコ(7年前の8月にやまぼうしさんに教えてもらう)
7年前の8月下旬にどれも花が満開だった。今日は、まだ蕾もあった

これはヌスビトハギ属のヌスビトハギで良いのかな?
今日は、暑くなりそうだ。10時を過ぎると急に気温が上がってきたようだ。庭から暖気が入ってくる。今日は昨日採取してきた糞を洗い、ヤマアカガエルを解剖しよう。午後からは買ってきた文庫本をノンビリ読もう。

2017年7月27日木曜日

クサギの花の良い香り  The flower's aroma of Harlequin glory bower.

今朝6時にMさんと湘南台駅で待ち合わせ、早戸川沿いを散策してきた。既に、ヤマユリの花は終わっており、湿度が高い曇天であったが、山は良い香りに覆われていた。この匂い!この甘い香りは何?と今まで解らなかった。
クサギの花が咲いているので、匂いを嗅いだ!これだ!これだったんだ!山を歩いていると時々素晴らしく良い香りがする場所がある。それがクサギの花の香りだとは!
 ぼくは、この葉を揉んだ時の匂いも嫌いではない。嫌な臭いとは思わない。だから、クサギという名前にはソグワナイ感じがする。同じようにドクダミの葉の匂いもそうだ。クサギもドクダミもどことなく品のある香りがあると思っている。

2017年7月26日水曜日

上腕骨の顆上孔とカギ爪を使って木を登る動物 Supracondylar foramen in humerus and mammals who climb the trees by using their claws.

ー上腕骨humerusの顆上孔supracondylar foramenはカギ爪を引っ掛けてで木に登る動物にあるのかな?ー

上腕骨の顆上孔がネコやぼくの手持ち標本骨のエゾシマリス、ホンドリス、アメリカモモンガ、マングース、ハクビシンにあり、ネットで調べて、木に登る哺乳類にはあり、また、キツネザルなどの曲鼻猿はあるがニホンザルやヒトなどの真猿にはないことがわかった。これらは、以前アップした。
エゾシマリスの上腕骨、黒紐を通している孔が顆上孔

ホンドリスの顆上孔

顆上孔○印の部分
左:マングース 右:アメリカモモンガ

さらに、暇に任せて手持ちの骨を整理していてアナグマの上腕骨を見て驚いた。顆上孔があるのだ。しかも、大きい孔だ。アナグマはイタチ科の動物でイタチやテンは木に登るがアナグマは木に登るとはとても思えない。イタチやテンの上腕骨を持ってないので、ネット検索するとイタチやテンも顆上孔があることが分った。さらに、ネットサーフインしていてアライグマにもあることが分かったhttps://www.etsy.com/listing/101328109/x1-raccoon-humerus-bone-real-bone。
アナグマの顆上孔

また、さらに、クマ属Urususにも顆上孔があることが分ったhttps://cvinceillustration.tumblr.com/post/87892344272/the-brown-bear-humerus-so-awesomely-donated-。

まとめると顆上孔をもつ動物たちは、
霊長目の曲鼻猿亜目や直鼻猿亜目のメガネザル下目、齧歯目のリス科、食肉目のネコ亜目のネコやハクビシンやマングースとイヌ亜目の中の鰭脚類を除くイタチやクマなどのクマ下目の動物たちだ。
どうしてニホンザルやヒトなどの真猿にはないのだろうと考えた。それは何のことはない。
ニホンザルやヒトは木登りできるが、顆上孔をもつリスやテン、クマなどの動物たちと木の登り方が基本的に異なる。

リスやネコ、テン、クマの爪はカギ爪になっていて、爪を幹に引っ掛けて登る。一方、ニホンザルやゴリラは指の握力と親指と他四指との対向性があるため、さらには、木の幹を抱きかかえて登る。もちろんクマも幹を抱きかかえるが、爪を引っ掛けて登るのだ。
では、何故、キツネザルなどの曲鼻猿亜目のサルに顆上孔があるのか、それは以前は原猿と云われたようにキツネザルたちの木の登り方がまだ、完全にサル化していないことと思われる。その為に、ヒトでも数万人に一人の割合で先祖返りのように顆上孔をもつヒトが出てくるのだろう。

では、アナグマに顆上孔があるのは、木には登らない(?)が、前肢の大きく頑丈な爪で土を掘ったり、腐葉層を掻き分けて餌探しをしているので、カギ爪を使うことで顆上孔が残っているのだろうか?
この顆上孔を通る神経が前肢の第四指や第五指の先まで伸びている尺骨神経なのか?あるいは五指を除く他の四指に伸びる正中神経なのか?あるいは両方なのか、動物種によって異なるのかどなたかに教えてもらいたい。
このとこどずーとネット検索してきたが、まだ調べられない。

2017年7月22日土曜日

丹沢へ足が向かない! I would like to go the Tanzawa, but would'nt ,,,

もう、夏休みに入ったし、右足のアキレス腱炎も治ったのだが、丹沢へ行こうと前夜に用意するが。その時に止めようと思ってしまう。長めの靴下を並べて飽和食塩水を噴霧していると、ヤマビルの多さを思うと憂鬱になり、諦めてしまうのだ。
これまでヒルをこれ程までにイヤだと思ったことはなかった。足にヒルがついていても帰宅してからヒルを剥がしとったものであった。
足は飽和食塩水の靴下への噴霧でヒルに吸われることはないが、首や腕が吸われているのに気が付かないで、後でヒルを取り除いても血が止まらず、痒いことが丹沢行きを躊躇させている原因だ!
数年くらい前までは吸われても血は一晩中も流れ続けることはなく、また、痒くもなかった。しかし、今は血が止まらないので枕カバーやシーツを赤く汚してしまうし、痒いのだ。血はバンドエイドや絆創膏を貼ってどうにか食い止めることはできるが、痒みを我慢することができない。
庭の梅ノ木にぶら下げているファレノプシスから花茎が伸び、花をつけた。

丹沢行きを鈍らせている要因がもう一つある。朝、起きても身体が重く感じるのだ。爽やかに目覚め、軽やかにベットから下りることができず、ヨイショ!と立ち上がる。それはこうやってパソコンに向かって椅子から立ち上がる時もそうだ。身体が重く感じるのだ。丹沢に行かない日は40分から2時間の散歩をしているが、最初の5分くらいは足が重たいので歩幅も狭い。10分過ぎると足が軽くなったように感じ、足を広げて歩くことができる。このような事も老化による一般的な症状なのかもしれない。
さー、暑い時間帯も過ぎたので、短パン・Tシャツに新しいスニカーを履いて気分を代える散歩に行ってこよう。軽やかに立ち上がりたいだ、、、!

2017年7月17日月曜日

イタチ糞の内容物  The contents in weasel's scats.

7月13日の魚止橋・伝導・雷平・登山道往復で見つけた食肉目の糞は、全て何故か帰路に見つけたもので、見つけた3個ともイタチ糞であった。

14:39 イタチ糞① 節足動物外皮・脚

14:57 イタチ糞② 膜翅目翅・腹部外皮・脚、ミヤマザクラ種子・果皮
このサクラの種子、ヤマザクラの種子のように丸くないし、オオシマザクラはこのような模様がない。で、過去の7月の採取した種子にあたったら、ミヤマザクラの種子と同定した。マメザクラの種子を採取していなかった。今年はもう無理かな?

15:43 イタチ糞③ 小哺乳類毛、オオクマヤナギ種子
この種子、糞の表面に見えた時からヨコグラノキかクマヤナギと思っていたが、洗って見たら、それらの種子よりも随分細い過去の採取種子と見比べた。オオクマヤナギだった。

下はテン糞①、②、③があった地点である。GPSはTrip Recorder 747Proを使用。
このところ、山歩きから帰ってくると二日くらい脹脛や腿の筋肉痛だ。次第に快復が遅れている。体重を落として、軽やかな足取りで山を歩きたいと思う。このところご飯やパンなどの炭水化物を極力食べないようにしている。また、間食も止めるようにしている。が、専門学校から戻りシャワーを浴びると缶ビールを飲みながらチーズやピーナッツや煎餅などを食べてしまう。それだもの減らない訳だ!
実はダイエットすることに少し迷っているのだ。サルで厳冬期に真っ先に死ぬ個体は痩せて細い年寄りだ!皮下脂肪をもって太っている老個体はなかなか死なない。山で遭難した時、ある程度太っている方が生存確率が高くなるので、どの程度までダイエットするか迷っている、、、、、。それと、ズボンが履けなくなってきているのも大きい。

2017年7月16日日曜日

登山靴ずぶ濡れ   My climbing shoes that were soaking wet.

ー13日の雷平・登山道の続きー
暗いスギ林の中の道は沢沿いに踏み分け道が不明瞭だがついていた。登ってきたスギ林を振り返る。昨日アップした写真もそうだが、写真が全てモヤがかかったように白っぽくはっきりしないのはガスっているせいかな?
8時46分、この扉の無いゲートを潜ると、尾根の沿ったはっきりした道がついている。
9時25分、殆んど尾根に沿って直登してきた道を振り返る。
そして、登っていく道を見上げる。
10時4分、スギ林が過ぎて、見通しが良くなっても喜べない。ノバラやアザミの棘が痛いので、ストックでそれらを押さえて登る。ハナヒリノキだ!カメラをザックから取り出て撮り、首に下げる。
10時14分、崩壊地だ。雨が尾根に沿った道を流れるために作られたものだろう。ここから下を見ると晴れていると気持ちが良いのに、湿った空気が重く感じる。本間ノ頭方面には雲が架かっている。とうとう晴れてはくれない。
下の方は靄が架かっている。晴れていると、下界を見ながら休みたくなるのだが、、、、
10時55分、森林限界になって、ササ原に出るが、雲海の中で霧雨状態の重苦しい空気だ。登山靴の中が湿り始め、次第にずぶ濡れ状態になる。ズボンが梅雨で濡れ、その梅雨が足を伝って靴の中に入ってきているのだ。足をおろすと指の間から水が上がる。久しぶりの感触だ!20年前のタンザニアで、マハレ山塊を北から南に下った時にも靴の中に溜まった水で足の裏がフヤケ、フヤケタ自分の皮膚を踏むことになり、痛くて大変な思いをしたことがあった。
当時の足裏の状態!この足裏のシワで痛くて歩きづらくなった。
11時29分、踏み分け道がシカ柵の周りにあり、登山道まですぐな筈だが、なかなか到達できない。でもここのシカ柵を巻くとすぐ登山道に出た。
登山道だ!ほっとするが、休めるような場所を探す。下は蛭ヶ岳方面への道。
少し、丹沢山方面に行っても休み台は無し。仕方がないので、少し、広めの登山道の端に腰を下ろす。足を見たら、ヒルだらけ、手や首にも回ってきている。飽和食塩水で先ず、衣服の表面についているヒルに飽和食塩水を散布する。みるみるヒルは丸くなって転がり落ちる。ズボンの裏にもヒル、靴下にはヒルは1、2匹が動き回っているだけ、靴の表面や中もヒル、ヒル、ヒル。ここで取れる全てのヒルを食塩水で落とす。
靴の中の水を出し、スパッツをつけて、登ってきた道を下る。
13時、崩壊地の側でシモツケだ。登りの時に気が付かなかった。
14時に雷平に下りてくる。
14時39分、ん?イタチ糞だ!
 14時57分、往きには無かった糞がスギの丸木橋の上にある。イタチ?テン?ともかくゲットする。
 15時半、伝導に下り立つ。250ccのオフロードバイクkが停まっている。橋のところでザックを背負った若者が写真を撮っている。声を掛けようを思ったが、一人で楽しんでいるようなので水を飲んで自分の車を目指す。
15時43分、ん?これもイタチ糞?テン糞にしては細いが、ヨコグラノキorクマヤナギの種子が見える。
15時51分、車に辿り着き、すぐスパッツを剥す、裏側にヒルがたくさんだ。スパッツを岩の上に置いたたまにする。靴を脱ぎ、飽和食塩水でヒルを殺す。今度は、スパッツの両面に飽和食塩水を噴霧して、ヒルを落とす。
やはり、こんなにヒルの多い山歩きは楽しくない。1600メートルを超えた登山道までいるとは!

一昨日、専門学校から帰宅してから、スパッツを洗い、靴もブラッシで泥落としをして洗い干す。すっかり靴は綺麗に乾いた。昨日は、ザックを丸一日ベランダの物干しに吊り下げて乾かす。本当はザックを洗いたいくらいだ。何だか、汗臭く重い。