7月27日にMさんと早戸川流域を魚止橋から大滝近くまで散策した。その時にイタチ糞8個とテン糞1個を見つけ拾ってきた。
下図は、散策したGPS上のルートと糞の発見地点である。イタチ糞①~⑧は全て河原で見つけた。
8:42、早戸川を最初に渡る橋の手前の岩の上にあった。
イタチ糞①
ミヤマザクラ種子・果皮2個、ニガイチゴ種子多数、昆虫肢・胸部、腹部外骨格、ヒミズ毛・寛骨片
ミヤマザクラ種子・果皮2個、ニガイチゴ種子多数、昆虫肢・胸部、腹部外骨格、ヒミズ毛・寛骨片
9:03、イタチ糞②も河原の岩の上にあった。
イタチ糞②
ミヤマザクラ種子果皮10個、羽毛、昆虫肢
イタチ糞③
ミヤマザクラ種子・果皮2個、双翅or膜翅目翅・脚、小哺乳類毛・肋骨1本
イタチ糞④
ニガイチゴ種子、ハチ翅・頭部・肢・胸部外骨格、
9:35、雷平で少し休んでから歩きだして間もなくみつける。
イタチ糞⑤
ミヤマザクラ種子・果皮、ニガイチゴ種子多数、膜翅or双翅目翅・脚
イタチ糞⑥
大型甲虫内翅・脚・外骨格、カエル脊椎骨1個・頭骨一部
イタチ糞⑦
ニガイチゴ種子
イタチ糞⑧
膜翅or双翅目吻部・肢・胸部外骨格
10:25、 上流まで河原が続く。この時は、もう完全に大滝までの沢を通り越してしまったと考えてしまった。テン糞⑦を見つける前に地図読みした時の自分の位置を間違えてしまったのだ。
河原を引き返し、雷平でお昼を食べる。
12:41、 これはテン糞だ!
テン糞
ミヤマザクラ果実(果皮・果肉・種子)
以上イタチ糞8個とテン糞の内容物をまとめたのが、下の表だ。ミヤマザクラの果実とニガイチゴの果実が食べられている。歩いた河原は標高800~900メートルであるので、ミヤマザクラやニガイチゴは開花時季は標高が低い地域よりも遅いので、今頃ニガイチゴが食べられているのだ。イタチ糞⑦を除いてどの糞にも昆虫の食べカスが入っていた。まるで、かって哺乳類の目にあったInsectivoraのようでもある。一方、脊椎動物を食べた痕は4個の糞にあった。
イタチと云えども、果実や昆虫が主食であり、脊椎動物のような昆虫に比べると大きな動物を食べられるのは、子供が分散し始める今の時季くらいのものなのだろうか?
表:イタチ糞①~⑧とテン糞の内容物