アナグマ糞に入っていた橙色Aで囲まれたものは、ゆーゆーさんのコメントにより、
ツチイナゴPatanga japonica
の後翅である可能性が高いことが判った。
Fig.1 アナグマ糞を水洗いして残った物
Fig.2 アナグマ糞は雪上にあった。
ツチイナゴは成虫で越冬する直翅目の仲間のバッタである。
しかし、ウィキペディアによると
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%81%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B4
ツチイナゴは「日当たりが良く暖かい環境に身を置いて冬をやり過ごしている。暖かい日には活動し、僅かながら摂餌もする。終日凍結するような環境では多くが春を迎えられずに死亡する。」と記載されている。
アナグマ糞(Fig.2)が見つかった地点は、標高530mの梅ノ木尾根上で雪が残っているが、
50mも南斜面を下ると雪も融けてしまう日溜まりとなるような場所である(Fig.3を参照)。
アナグマは日溜まりの林床の枯草の中に潜んでいたこのツチイナゴを食べたのだろう。
Fig.3 2017年2月12日のルートで、アナグマ糞やテン糞、サル糞、イノシシ糞、タヌキ糞があった地点
これで、糞内容物の疑問も解けたかな!
越冬のことすっかり忘れていました(笑)
返信削除今の時期、さすがにカマキリの死体も残ってないですね。
フィールドサインは拾った時期や場所が大事だと、改めて学ばせていただきました。