2016年12月31日土曜日

大山付近の自然探索 続) Nature exploration around Mt.Ohyama area.continued)

東屋に20分位いた。
それは、大沢分岐直前の急峻なつかまる箇所が殆んどない箇所が霜柱どころかアイスバーン状に凍っていたら引き返すしかないだろうと思っていたからだ。

東屋を出て、5分くらいで問題の場所に着く。トラロープが掛かっている。
ロープが結ばれている上部の木と結びを確認し、一応体重を乗せて引いてみる。
しかし、このトラロープにはこの時触っただけで、ストックは短くしてザックに縛り付け、足元を確かめ、三転確保をしながら登る。主に木の根をつかみ、岩を押さえながら一歩一歩だ。
登り終わって、登ってきた道を写真に撮った(Fig.1)が登前は9時50分を過ぎていた筈だ。
だから、注意しながら、三転確保の原則を守れば何の事はない。
しかし、下りはイヤだ!
ザイルを持たなければ大山の帰路のエスケープルートとしては難しいだろう。
Fig.1 9:55、急峻な場所にマメザクラの木がある急峻な尾根道

なだらかな尾根を歩いて間もなくFig.2の道標がある。
もう、大沢分岐だ!
Fig.2 9:59、登ったところにある道標

梅の木尾根の大沢分岐で横になってセルフタイマーで記念撮影だ!
歩きだして間もなくラジオの音を大きくしながら中年の単独行の登山者が登ってきた。
クマ除けと考えてラジオの音を大きく響かせながら歩いているのだろうが、折角、山に一人で歩いているのだから、下界の音などシャットアウトしたい気持ちだ!
こんにちは!と云うと目で挨拶を返される。
風が冷たく強い。これから上部はさらに冷たい強風が吹いているのだろう。
Fig.3 10:02、大沢分岐だ!

タヌキの溜め糞場だ!
Fig.4 10:16、タヌキ糞③

また、下から登山者が杉の中を登ってくるのが判る。
40代の男性だ!互いにこんにちは!っと声を出す。
木立の中は少し、風が和らいで温かい感じ。
Fig.5 10:31、二人目の登山者(写真の真ん中)が登っていく

ウラジロノキの果実がたくさん落ちている。強風で落ちたのだろう。
ウラジロノキやアズキナシの果実は食べるとボケたリンゴのようだが、動物たちにとっては美味しいと思うし、さらに、たくさん果実が落ちているが、何故か動物たちの糞の中にはその種子が含まれていることが非常に少ない。
キブシやイボタの果実よりも甘みがあって旨い筈なのにどうして動物たちは食べないのか?
Fig.6 10:34、ウラジロノキの果実が落ちている
ウラジロの果実を写真に撮っていると、下から5、6人の男女の中高年の登山パーティが登ってくる。皆、ぼくのスタイルとは大違いの赤、緑、黄、青の上着にタイツと半ズボンだ。
全員から元気に「こんにちは!」と声を掛けられる。
あんなタイツで上部の強風の当たる尾根ではさぞ下半身が冷えるだろうと思うが、どうなのかな?
浄発願寺奥の院への道標だ。ここに来てようやく伊勢原市で作った道標が出てくる。
Fig.7 10:45、浄発願寺奥の院と日向薬師までの伊勢原市が作った道標だ!

お!また、テン糞だ踏まれた跡がある。
Fig.8 11:24、テン糞② 少し踏まれている。

陽が当たるヤブツバキのトンネルの中を進む。気持ちが良い。
Fig.9 11:31、4メートルくらいの樹高のヤブツバキの花が咲いている。

ようやく、日向薬師や坊中と弁天の森キャンプ場の道標が立つ鞍部に下りてきた。
日向山を越えて広沢寺温泉無料駐車場まであとひと踏ん張りだ!
下りは膝が痛くなるようでイヤだ。
さぁー、ここから日向山まで登りだ。さらにゆっくり行こう。先ずは、スポーツ飲料をたっぷり飲もう。
Fig.10 11:38、鞍部にある十字路の道標

登り始めて間もなくミヤマシキミが蕾をつけていた。
Fig.11 11:45、シキミの蕾

鞍部の道標の所では日向山まで0.5キロとあったのに、長く感じる。
ようやく、日向山の頂上だ。ここでも水を飲む。
今まで東へ東へと伸びる稜線を歩いてきたが、この山頂から北北東への下りの尾根道を辿ることになる。
Fig.12 11:57、日向山山頂

日向山から下った鞍部のところに大釜弁財天への道標だ。
ここを弁財天までの道を辿ろうかちょっと迷う。
Fig.13 12:15、 大釜弁財天への道案内道標

見城までの登りでキノコだ!どうもナラタケかな?採ってきたが、泥だらけだ!
階段に使われている丸太から出ている。
Fig.14 12:20、ナラタケか?

ようやく見城に着く。
Fig.15 12:30、見城

鐘ヶ嶽がすぐそこに見える。
下に見えるのは新しくできた大堰堤かな?
Fig.16 12:32 鐘ヶ嶽や家がすぐそこだ!

モグラ塚が散在してあった。
地元の老人なのかまるで散歩するような感じで登ってきた人がいた。
Fig.17 12:33 モグラ塚が、、、

さぁー、広沢寺温泉無料駐車場方面に、、、、。
ここは、イメージとして逆戻りするような感じだ。地図を見る。成る程。今度は再び東方への尾根を下るのだ。それが北東へと移行していく。案内や階段や踏み跡がしっかりしているし間違いはしないのだが、地図を頭に入れているとどうして?っと思ってしまう。
Fig.18 12:34、見城から道がまるで戻るかのように、、

下り始めてすぐテン糞だ!この辺りはシカが食べないシロダモの木で覆われている。
糞の目印はシロダモの葉にした。
ここからは広沢寺温泉などの下界の街を見ながら下ることになる。
後ろから足音が聞こえるので、振り返ると、ぼくくらいの年齢のジャンパー姿の人が軽登山靴に小さなザックを背負って、中高校生の若者のようにいとも軽やかに走るように階段を駆け下りて行く。
糞を拾い終わったら、もう姿は見えない。
羨ましい。年を取っても膝が痛くならないんだ。
Fig.19 12:39、 テン糞③

この緑色のカメムシは、帰ったら調べよう。
半翅目カメムシ科のツヤアオカメムシということだ。
手持ちの昆虫図鑑にはアオクサカメムシは載っているが、少し色が悪い。
で、結局ネットで「カメムシ 緑色」で検索したら当たった。
Fig.20 12:43、 緑色のカメムシだ!

ん?また、キノコだ!これも階段の丸太から出ているが泥まみれではない。
調べたが、まだ不明だ!
Fig.21 12:48、キノコだ

七沢温泉に下りることができるようだ。
Fig.22 12:58、 七沢温泉への道標

テン糞だ。ヤッタね!
Fig.23 13:03、テン糞④だ!

イノシシ糞だ。この塊の中の二粒を持ち帰る。
Fig.24 13:07、イノシシ糞だ!

さぁー、いよいよ最後の下りだ。
Fig.25 13:08、広沢寺温泉駐車場への最後の道標

カモシカ糞があった。手前に塊もある。
Fig.26 13:09、カモシカ糞

Fig.27 カモシカ糞の塊

13時22分、駐車場に着いた。
おおやまめぐりルート案内と書かれた新しい看板がある。先週は気が付かなかった。
厚木市や伊勢原市はハイキングの道を整備し、道標もしっかりしているし、
何よりもこの広沢寺温泉無料駐車場のような広い無料駐車場や簡易トイレを設置しているのがありがたい。
その点、清川村は残念だ。
Fig.28 13:22、駐車場に立てられている案内板

以下に一回りのGPS上のルートのFig.番号を示す。
Fig.29 広沢寺温泉無料駐車場から大沢分岐を経由して一回りしたルート
黒①~⑳は駐車場から東屋までの前半部分、赤①~㉘は東屋から駐車場までの後半部分の図(Fig.)番号に対応する。

いよいよ、今年もお仕舞いだ!
明日一日は、ぼくの恒例の年賀状書きかな?
今年のぼくの3大ニュースは
①古稀を迎えたこと
②右足アキレス腱炎で12月の半ばまで丹沢へ行けなかったこと
③補聴器をつけたこと

2017年は、おかしな資本主義がさらに進んで格差が大きくなり、各国のナショナリズムが高まり、良い年にはなりそうもないが、
ぼくとしては旨い酒を呑み、楽しんで山を歩いていたい。

では、皆さん来年も宜しく!

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