2016年7月13日水曜日

横浜のアライグマの糞内容物 The contents of raccoon's scats in Yokohama City.

先々週の土曜日に大山北尾根を一緒に登ったT.Maruさんからアライグマの糞を2個貰った。
彼の家は横浜の金沢区谷津町の高台にあり、周りが森に囲まれているような場所だ。
ハクビシンやアライグマの被害があるので、捕獲檻を仕掛けている。
捕獲個体は市から委託された業者が引き取りにくるようだ。
そんな都会の森に棲んでいるアライグマはどんな物を食べているのか興味を持っていた。

下はソメイヨシノの種子8個と数個は噛み砕かれた種子、及びアライグマの5センチくらいの外毛、腐葉砕片。
 もう一つは、アライグマの外毛と内毛だけ。それに腐葉砕片。
尚、Mammal Tracks & Signs -A Guide to North American Species- by Mark Elbroch によると
アライグマの糞には人を死に至らしめる線虫Baylisascaris procyonisがいるようだ。素手で触ることに注意せよと書かれている。

T.Maruさんに糞分析を結果を知らせると、毛はネコの毛だと云う。
檻の中にネコが入っていたので、すぐ逃がしたが毛代わりの時期だったようでたくさん毛が抜けたままだったが、そのままエサだけを変えて仕掛けたということでした。
そのため、檻の中にあったアライグマの糞がネコの毛と混じったようだ。

それにしても、毛を除くと上の糞の中身はソメイヨシノのサクランボの種子ということになる。
アライグマは地面に落ちているサクランボを拾い食いし、噛まないで丸飲みするサクランボもあれば種子までガリガリ噛み砕いたサクランボもあることになる。
丹沢のテンやハクビシン糞では噛み砕かれたサクランボの種子は出てきたことがない。
しかし、アナグマやタヌキでは噛み砕かれた種子の破片が混じっていることがあったと思う。
宮ケ瀬尾根で雪上に残されたアライグマの足跡を見つけているが、アライグマの糞らしきものは、秋に三叉路や仏果山で見つけているが、まだ3個だけだ。

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