第7頚椎の事が気になって、手持ち標本の動物たちの頚椎を調べ始めた。
ぼくの標本は、山で見つけた骨や死骸や死体であったり、交通事故に遭った死骸だったり、友人や知人から送ってもらった骨や死骸や死体を晒骨したものだ。
そのため、頭部はあるが、他は無いとか、全ての骨格が揃っているのは非常に少ない。
各務原の友人K.Wが散歩中に見つけたネコの死体を白骨化するのを待って宅急便で送ってもらったことがあった。これは2013年7月4日と6日に右前臼歯の異常についてアップした。
今回、このネコの頚椎はどうかな?っと調べると、送られてきた脊椎は全部あるわけではなく、第7頚椎がない。
ここで、Fig.1にニホンザルに代表してもらって、その哺乳類の第6頚椎の各部の名称を述べる。
Fig.1 ニホンザルの後ろからみた第6頚椎の名称
A:棘突起 B:後関節突起 C:前関節突起 D:椎孔 E:椎窩(椎体) F:横突起の横突起部
G:横突起の頚肋部 H:横突孔
Fig.2はネコの第5頚椎(c5)と第6頚椎(c6)である。
ここで、Fig.1にニホンザルに代表してもらって、その哺乳類の第6頚椎の各部の名称を述べる。
Fig.1 ニホンザルの後ろからみた第6頚椎の名称
A:棘突起 B:後関節突起 C:前関節突起 D:椎孔 E:椎窩(椎体) F:横突起の横突起部
G:横突起の頚肋部 H:横突孔
Fig.2はネコの第5頚椎(c5)と第6頚椎(c6)である。
Fig.2 ネコの後ろからみたc5(上)とc6(下)
通常のc5では横突起が横に張り出るだけだが、このc5では右から頚肋部が出てしかも前後に分かれている。さらに、左の横突孔が無い。c6では右の頚肋部が前部に細い突起となっている。さらに、左右の横突孔の形が異なり、右が小さい。
このネコは胎児初期の頚椎が形成される時に、頚静脈か動脈が正常にまっすぐ流れないで、このc5の第5頚椎やc6が形成される箇所で、蛇行していたと思われる。
そう考えたが発生学や解剖学は好い加減だ!
何だか、頭骨以外の骨を見ているだけでも興味深いことが見えてくるものだ。
今、専門学校のパソコンからタイプしている。今夕は飯田橋神楽坂で20年前アフリカでお世話になった人たちとの呑み会だ。まだ、右アキレス腱炎が治っていないので酒に飲まれないように注意したい。
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