ニホンザルの左右の寛骨はFig.1とFig.2のいずれも結合していない。
ボンドで仙骨と左右の寛骨を無理やり合わせている。
この二つの寛骨は思春期を過ぎたオス個体のものである。
年齢は頭骨の歯の萌出状態で推定した。
これらの個体は千葉で有害駆除で射殺され、埋められていた。
友人のT.Iが掘り起こしてぼくに送ってくれたのだ。
恥骨結合が生じる部分から座骨結合が生じる部分まで軟骨で結合していたようである。
土に埋められている間に軟骨部分が外れてしまったようだ。
サルの左右の寛骨が偶蹄類のものとは違って、6、7歳を過ぎても結合しない。
つまり、サルの場合は偶蹄類とは違って左右の骨盤の可動性がずーっと残されているのは、
後足も前足と同じくらい前後・左右に可動させなければ生活できないために、左右の寛骨は結合しがたいのだろう。
Fig.1 座骨の方でボンドで合わせた。
Fig.2 恥骨の方でボンドで合わせた。
この個体は後ろから射殺されたようだ。右の腸骨に散弾銃の弾が突き刺さっていた。
何故か、尻だこに当たる部分の座骨が埋められた跡に動物たちに齧り取られたようだ。
次回は食肉目をアップしたい。
この個体は後ろから射殺されたようだ。右の腸骨に散弾銃の弾が突き刺さっていた。
何故か、尻だこに当たる部分の座骨が埋められた跡に動物たちに齧り取られたようだ。
次回は食肉目をアップしたい。
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