2016年2月2日火曜日

今冬はキブシの種子が出てこない。 The seeds of Kibushi,Stachyurus praecox were not found in scats in this winter.

1月30日の土山峠・辺室山・煤ケ谷のルートで見つけた糞は5個であった。
タヌキ糞が2個に、テン糞3個だ。
先ほど、庭の水道栓で水洗いし、残渣を花鉢の白いプラスチックの5個の鉢受に取り入れて机に上に運び、ペットボトルの水を注ぎながら内容物を取り分けた。
以下がそれぞれの内容物と糞である。

9:43、タヌキ糞
マメガキ種子、ケンポナシ種子、腐葉砕片、単子葉の葉6センチ、節足動物脚・外骨格

10:19、テン糞
マメガキ種子、小哺乳類(トガリネズミ科)毛
小哺乳類の毛が半分以上を占めていたので、骨か歯が見つかるかな?
っと思い注意深く見たが見つからず。尚、この毛色は灰黒色なので齧歯目のものではない。

10:26、タヌキ糞
マメガキ種子・果肉果皮、シカ毛
大量のシカ毛が混じっていた。狩猟で解体されて捨てられたシカの頭か足の皮を食べたようだ。

13:59、テン糞
サルナシ種子
果肉・果皮はなく、洗っている時にこれはテン糞ではなく果実食の鳥糞かとさえ思った。
しかし、鳥の尿の成分の白い尿酸の結晶がないのでテン糞で間違いないと思われる。

15:53、テン糞
カキ種子果肉果皮、ケンポナシ種子果肉果皮
この種子はマメガキと比べて少し大きいし、煤ケ谷の一番山沿いにある住宅から100メートルも離れていない所にあったので、ただカキとした。

以上をまとめたものが下の表だ。

4つの糞はカキorマメガキを食べたものであり、テンやタヌキにとってはマメガキや市街地に取り残されたカキはケンポナシ同様に、彼らの大切な食料になっている。タヌキ糞①からイネ草本の6センチくらいの葉と4センチくらいの葉が出てきた。これは飼い犬が芝生などのイネ科草本を食べることがあることと同じ意味を持っているのだろう。つまり、薬草として利用していると考えられる。
それにしても、今冬はキブシの種子が出てこない。出てきてもほんの僅かだ。
東丹沢ではキブシの実成が良くなかったと考えられる。

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