2016年2月9日火曜日

偶蹄類の左右の寛骨は骨盤結合で癒合する。  Both of the hipbones of cloven-hoofed coalesce in the symphysis pelvina.

 ニホンジカFig.1、カモシカFig.2、イノシシFig.3の左右の寛骨の骨盤結合(恥骨結合と座骨結合を意味する)を写真で見てもらう。
 Fig.1 シカSica deerの恥骨結合Symphysis pubicaと座骨結合Symphysis ischiadica

Fig.2 カモシカJapanese serrowの恥骨結合と座骨結合

Fig.3 イノシシのウリボウ Wild boarの恥骨結合と座骨結合
ウリボウだったので寛骨はもちろんのこと腸骨も座骨・恥骨から分離していたのをボンドでつけた。

 偶蹄類の左右の寛骨は恥骨から座骨にかけてほぼ一直線になった骨盤結合で合体する。
たとえ幼体であるイノシシのウリボウでも恥骨結合と座骨結合が一直線になり、左右の寛骨が結合しやすい状態になっている。
これは、サルなどと大きく異なるところである。サルの場合は恥骨結合があるかどうかである。
次回は偶蹄類と同じような骨盤結合をもつイヌやタヌキなどの食肉目の寛骨をアップしたい。

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