2015年6月11日木曜日

単独のカモシカと集団生活のシカ   The solitary life of serow and the group life of deer.

昨日は、久しぶりにハタチガ沢林道をゆっくり歩いた。昨年3月下旬に歩いたのに何だか懐かしい故郷にでもきたかのようだった。
2ヶ所で道路が崩壊していた。これから梅雨なのでさらに広がりそうだ。
 石がゴロゴロ転がっていたり、まるで河原を歩いているような雰囲気の場所もあった。
今まで崩壊していたところは修理されていた。上の崩壊は昨年の台風時のもの?
マルミノヤマゴボウが実を付けている。
しかし、ヨウシュヤマゴボウはまだ花だ!
ヨウシュorマルミノヤマゴボウがシカに食べられている。
とうとうシカは有毒植物のこれも食べ始めたか!
ススキの葉も食べられている。
ジャケツイバラの実った鞘はまだ柔らかくてバター炒めにでもしたら美味しいかな?
などと、思いながら花が終わって鞘が付き始めたジャツイバラを見ながら歩いた。
どうも、気になる。この鞘をシカかカモシカが食べたんではないだろうか?
鞘がついていないのが目につく。
っと、びっくりだ!ぼくのすぐ側のブッシュから何か獣が動き出し、斜面に登った。
始めは、え?アナグマぁー?と思ったくらいだった。でも、大きい!
カモシカの子供だ!
上のジャケツイバラの写真を撮ったのが10:09、下のカモシカの写真を撮ったのが10:10だ。
やはり、ジャケツイバラの柔らかそうな鞘を食べていたんでないかと疑っている。
ここからはハタチガ沢の谷間も覘けるので、クマの親子でも歩いていないかなぁーと思いながらゆっくり歩く。イタ!
シカだ!シカのメスグループだ!っと思う。
林道からは150メートルは離れているだろう。
ぼくの動きをまったく警戒する様子もなく採食している。
子ジカがいるしやはりメスグループだ!間違いない。
何を食べているんだろう?オオバイノモトソウ?マツカゼソウ?まさか?
この場所に以前もシカたちが採食していた場所だ。
彼らの食べられる草本があるんだ!
でも、何となく痩せている。下の小ジカは肋骨が見えそうだ。
右の大きな個体は時々上の方を見上げる。
上に他のグループでもいる?あるいはクマ?
動画にして撮ったりするが、今日持ってきたカメラは、ズームにすると1200mm相当になるソニーのCybershotだが、ぶれるぶれる。ガードレールの上に乗せて撮ってもぶれる。
何を食べている?
皆、上流方面に移動し始めた。
大きい個体たちオスジカだ!袋角が出始めてきている。
双眼鏡で確認!小さいのはまだ角が見えない。
これは、メスグループではなくて、オスたちの集団のオスグループだ!
小ジカと思った個体も昨年か一昨年生まれのオスなのだろう。

カモシカは単独生活者だが、シカは集団生活者だ。この偶蹄類の社会の違いはどこから生まれるのだろうか?系統による違いでもない。僅かな生態や生活場所の違いかな?
カモシカの方が険しい地形のところに生息する。しかし、同じウシ科の動物でも険しい山岳地帯で集団生活をしている者たちもいる。
アフリカに生息するウシ科の多種類の動物たちでは、森林生活者は、小型で木の葉を食べ、単独やペアー生活となり、外敵に対しては逃げ隠れる。サバンナや乾燥地域では大型でイネ科の草本を食べ、集団生活をし、外敵に対しては防衛陣を組んで子供や弱いものも守ることが明らかにされている。

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