2015年4月6日月曜日

テンもカエルの卵塊は消化できない。   A Japanese marten can not also digest the egg mass of frog.

先月31日に下図のGPS軌跡のルートで歩き、テン糞の見つけた位置①~⑬である。
クリックすると拡大する。

テン糞①
小哺乳類長短毛下顎臼歯骨片
この毛と臼歯は4月4日に「これは誰の歯?」とアップした。
 テン糞②
ムカデ外皮、カマドウマ脚、ノウサギ毛?
ノウサギの毛?としたのは、毛が白く、2、3センチの長さで柔らかいのでノウサギとした。
骨片は含まれていなかった。
  テン糞③
キブシ種子、樹皮繊維、カエル卵塊、節足動物脚、カエル骨片
カエルの卵塊があり、骨片は哺乳類のものではないのでカエルとした。
カエルの卵塊は消化されていないで、そのまま透明の寒天状の中に胚がそのまま残っているのだ。これで4回目だ。
 テン糞④
キブシ種子、腐葉細片
 テン糞⑤
キブシ種子、昆虫外骨格脚内翅外羽
  テン糞⑥
鳥羽根多数骨片多数
鳥を食べたと思われる。
テン糞⑦
タヌキのタメ糞場にテン糞
キブシ種子、不明種子、ムカデ外皮、腐葉細片
ここで出てきた不明種子は4月2日「この種子は?」でアップした。
やまぼうしさんやk-ta隊員からコメントをもらったが、、、
テン糞⑧
土壌動物外骨格脚、腐葉細片
  テン糞⑨
キブシ種子、昆虫腹部胸部外骨格脚、ムカデ外皮、トカゲ尾、歯、骨片(詳細)
テン糞⑩
キブシ種子、ネズミ亜目毛上顎切歯臼歯尺骨大腿骨近心部寛骨骨片
ネズミ亜目としたが、アカネズミで間違いないだろう。
 テン糞⑪ 
キブシ種子、ハグロケバエ幼虫外皮多数
 テン糞⑫ 
キブシ種子、ノウサギ?白毛多数、ムカデ外皮、カマドウマ脚外皮
  テン糞⑬
ヤブツバキ葯多数、キブシ種子、オオウラジロノキ果肉果皮、アカネズミ毛多数上顎左右切歯環椎寛骨部分

13個のテン糞の内、9個にキブシの種子が入っていた。さらにその時に一緒に食べたと思われる腐葉の細片や土壌動物の痕跡が見つかり、8個からはカエルやトカゲ、鳥などを含む脊椎動物の骨や毛などが出てきた。
これほど多くの糞から脊椎動物を食べた痕跡が見つかるのは、この春先の特徴かもしれない。
まだ寒くて動きの鈍いので、捕まえやすいのかもしれない。
また、ヤブツバキの葯もこの時季のテンたちの食性をあらわしている。

タヌキ糞では、トカゲの脚部や頭部が消化されないでそのまま出てきたが、
テンではカエルの卵塊がそのまま出てきている。
タヌキやテンがどうして動物淡泊を消化できないのだろうか?
ぼくらヒトも生卵を飲んだら白身の部分は消化されないのであろうか?

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