先日の早戸川橋・鐘沢ノ頭・栂立尾根で、見つけ拾ってきたタヌキ糞、イタチ糞、テン糞を
水洗いし、一部は同定できた。昆虫を含む節足動物や環形動物はまったく同定できないので、
それらを含めて土壌動物とした。
あまり、人が歩かない尾根道だったので、タヌキのタメ糞場が多くあった。
タヌキ糞①
腐葉破片、土壌動物外骨格脚触覚
タヌキ糞②
腐葉破片、土壌動物、シカ毛
タヌキ糞③
キブシ種子、土壌動物脚外骨格翅
タヌキ糞④
腐葉破片、土壌動物外骨格
腐葉破片、土壌動物外骨格
タヌキ糞⑤
土壌動物外骨格脚
土壌動物外骨格脚
タヌキ糞⑥
キブシ種子、シカ毛、土壌動物外骨格
タヌキは腐葉土を漁って落ちていたキブシを食べ、大半が腐葉土に潜っているミミズやムカデなどの環形動物や節足動物を食べたと思われる。
イタチ糞
ウサギ?毛、骨片
久しぶりにイタチ糞を尾根を登る前に拾ったが、なんとこれはウサギ?
を食べたと思われる毛と骨片が混入していた。
テン糞①
キブシ種子
テン糞②
オオウラジノキ果皮果肉、腐葉破片
オオウラジノキ果皮果肉、腐葉破片
テン糞③
哺乳類毛腱肉骨片
テン糞④
キブシ種子果肉、腐葉細片、
キブシ種子果肉、腐葉細片、
テン糞⑤
キブシ種子、小哺乳類毛骨片
キブシ種子、小哺乳類毛骨片
テン糞⑥
キブシ種子、ムカデ外皮
テン糞の中に6個中4個もキブシの種子が多く入っていた。小哺乳類(同定中)の毛や哺乳類の骨や腱、肉、毛が混じっているもあった。いずれも、分析しているところである。
まだ、ネズ吉が捕まらない。部屋の中のトラップ以外に置いていた餌を取り払ったので、
餓死したのではないかと心配だ。やはり、餌を数か所に置いて、それを食べているかどうかということでも調べなくては。
テン糞③の哺乳類は、細かく噛み砕かれていて、腱や肉の一部も付着していた。毛は無かったが、ムササビ、サル以上の中大型動物の可能性がある。
返信削除テン糞⑤には大腿骨の大体骨頭大転子を含む近位端部分が見つかった。それは、アカネズミの物よりも小さく、ヒミズ、ジネズミ、カヤネズミの物よりも大きく、ハタネズミの物に非常に似ていた。
骨の部位が判れば、同定も可能になりそうだ。