2015年1月14日水曜日

テン糞10個の内容物 The contents of ten scats of martens

9日の専門学校の丹沢実習で見つけたテン糞10個を水に浸けたままでしたので、
今日、内科(何故か胃痛になって1週間)から戻ってから庭の水道栓で洗う。
寒く、手が冷たくなるが胃痛よりも楽だ。

10:15、テン糞①黄色○と△の糞
○糞:ノウサギ?外毛内毛   △糞:マメガキ種子、サルナシ種子果皮果肉、キブシ種子果肉

10:34、 テン糞②
キブシ種子、サルナシ種子、マメガキ種子、ムカデ外皮脚

10:36、テン糞?③
花粉?のような植物質の物(大半が0.5ミリメッシュの網から流れた)
以前、カモの糞を洗ったときも同じような状態の植物質だった。
こんな大きな糞をするガンカモの仲間がいるのかな?
哺乳類の糞ではないかもしれない。

11:13、テン糞④
エゾエノキ種子果皮、甲虫内羽

11:24、テン糞⑤
キブシ種子、エゾエノキ種子

12:14、テン糞⑥
エゾエノキ種子果皮

12:53、テン糞⑦
キブシ種子、昆虫脚外骨格、小哺乳類毛骨片

13:19、テン糞⑧
 キブシ種子、昆虫(膜翅目翅脚)

14:23、テン糞⑨
ヒサカキ種子

14:33、テン糞⑩
キブシ種子、小哺乳類毛

これらのテン糞があった地点はテン糞⑨と⑩を除いて全て800メートル以上の三峰の稜線で見つけたものであった。
テンたちは、キブシ、マメガキ、エゾエノキ、サルナシ、ヒサカキの果実を食べ、さらに
3個(①の○、⑦、⑩)の糞には小哺乳類(ネズミ科かトガリネズミ科)やノウサギの毛と思われる長い外毛と短くて柔らかい内毛が含まれていた。①と⑦では、2.5キロも離れており、また、⑦と⑩では1.2キロくらい離れ、500メートルの高度差があるので、①、⑦、⑩を排泄した個体は別個体であると思われる。
それは、オスのレンジの平均が0.7平方キロでメスは0.63平方キロ(refer to ADWhttps://www.blogger.com/blogger.g?blogID=6481772803787549845#editor/target=post;postID=3254583110983769526;onPublishedMenu=posts;onClosedMenu=posts;postNum=0;src=link)だからだ。

テンたちは冬季は、果実があればもちろん果実を食べるが、ネズミやノウサギなどの冬眠しないで出歩いて採食している小・中型哺乳類に遭遇したならばそれらを狩る頻度が他の季節に比べて高くなるのではないだろうか?

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